2024年12月4日(水)

BBC News

2024年12月3日

アメリカのジョー・バイデン大統領(82)は1日、刑事裁判2件で有罪となり、量刑言い渡しが今月予定されていた次男ハンター氏(54)について、恩赦を与えたと発表した。大統領は6月、ハンター氏が銃の購入などをめぐって連邦法に違反したとして有罪評決を受けた際、量刑を軽くするために大統領権限を行使することはないと述べていた。

バイデン大統領は声明で、息子は「標的にされた」とし、息子の裁判は「司法の誤り」だとした。

今回の恩赦について、ワシントン市内で複数のアメリカ人に、意見を聞いた。

ハンター・バイデン氏は6月、銃の購入や所持をめぐる3件の連邦法違反の事件で有罪評決を受けた。現職の米大統領の子どもが刑事裁判で有罪とされたのは初めてだった。

2018年10月に拳銃「コルト・コブラ・スペシャル・リボルバー」を購入した際、「違法薬物の違法使用者や常習者」ではないと虚偽申告したとされる。

2023年には、脱税をめぐる重罪3件、軽微な罪6件の計9件の罪で起訴され、今年9月に罪を認めた。ハンター氏は2016~2019年に、少なくとも140万ドル(約2億円)の連邦税を逃れようと画策したとされた。

ハンター氏の恩赦について、ドナルド・トランプ次期大統領は、「ジョーがハンターに与えた恩赦(の対象)には、何年も収監されている(2021年1月6日の米連邦議会議事堂襲撃事件に絡む)人質も含まれているのか? なんという司法の乱用と誤りなんだ!」と述べた。

トランプ次期大統領が言及したのは、2020年米大統領選での自身の敗北を覆すために、議事堂を襲撃した支持者のこと。

提供元:https://www.bbc.com/japanese/articles/clyn3ydq02go


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