2026年10月6日(火)

チャイナ・ウォッチャーの視点

2026年10月6日

 中国は10月1日~7日まで国慶節(建国記念日)の大型連休に入っている。今年は9月25日~27日の中秋節の休暇との間の平日も休みを取れば13連休になることから、大勢の観光客が国内外に繰り出している。地元の報道によれば、延べ21億3000万人が大移動するという。

国慶節の大型連休で多くの中国人が観光などで移動している(新華社/アフロ)

 しかし、例年ならばこの時期になると、日本メディアで空港に到着した中国人団体観光客の様子を映し出したり、東京・浅草や銀座で買い物をする中国人の様子を中継したりするが、今年はそういった報道は一切見かけない。日本から姿を消した中国人は一体どこに出かけているのか。そして、日本に来たかったけれど、来られなかった中国人の本音とは?

国内はのんびり、海外は遠方へ

 9月30日夜、広東省深圳市に住む30代の筆者の知人の中国人女性は、家族そろってマイカーで同じ広東省内にある実家に帰るショート動画をウィーチャットに投稿していた。夜道を走る車の中から楽しそうな家族の声が聞こえてきて、これから始まる連休への期待が感じられた。

「今年も高速道路は無料なので、家族で私の田舎に帰ってのんびりします。海外旅行も考えたのですが、航空券が高すぎるのであきらめました。同僚は雲南省や貴州省に旅行すると言っていました。広東省からはけっこう距離が近いので。日本ですか? そもそも検討もしていませんでした」(中国人女性)

 中国の旅行予約サイト「同程旅行」の調査によると、今年の国内の人気旅行先は新疆ウイグル自治区ウルムチ市や雲南省昆明市などとなっている。ほかに“常連”なのは四川省の重慶市や成都市、北京市、上海市などだ。北京郊外の世界遺産、「万里の長城」や上海の繁華街、南京路などは地方からやってきた“おのぼりさん”で黒山の人だかりとなる。

 そうした大混雑を避けたい人、公共交通機関をできるだけ使いたくない人は、コロナ禍以降、マイカーで、できるだけ人がいないところに行って、キャンプや釣りなどをしてのんびりするという旅行形態を選ぶようになった。


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