2026年10月6日(火)

チャイナ・ウォッチャーの視点

2026年10月6日

 一方、韓国側では中国人客が増えすぎていることに対して懸念が広がっている。ゴミ捨てなどのマナー問題や中国人を含む外国人が増えることで治安が悪化するとの声が増えており、「中国人のビザなし入国廃止」を求める請願書に約2万人が賛同した。

「本当は日本に行きたかった」

 日本では秋の行楽シーズンでも「中国人客が大幅に減少したことで京都のホテルが予想以上に安く予約できてよかった」「欧米人は増えているが中国人がいないので静かだ」といった声がSNSに上がっている。実際、昨年に比べて中国人は半減しているので、ホテル、観光地に対する影響は大きい。

 中国人が減少した分を他の国・地域の人が埋めているので、訪日外国人客の全体数は減っていない。そのため「このままでよい」と考える人もいるかもしれない。

 しかし、上海に住むある知人男性は「本当は日本に行きたかった」と打ち明けてくれた。その知人はこの連休中、雲南省を旅行しており、その様子をウィーチャットに載せていたが、問い合わせてみると、こんなコメントを寄せてくれた。

「日本の秋の景色が懐かしく、恋しいです。とくに京都。まだ紅葉は始まっていないでしょうけれど、お寺巡りをしたかったですね。以前、御朱印を集めていたんです。でも、今は個人旅行としても、あまり日本に行ってはいけない雰囲気があるので、国内旅行にとどめました。来年の春節は日本に行ける状態になっていればよいのですが……。同じように残念に思っている日本ファンの中国人は多いですよ」

 2027年の春節は2月上旬だ。あと4カ月で日中関係にどのような変化があるかわからないが、先日は岩屋毅前外相が訪中し日中関係改善の糸口を探ったばかりだ。

 中国では政府の意向が個人の海外旅行にまで大きな影響を及ぼす。もし現状がしばらく続くのであれば、来年も中国人にとって日本旅行は「遠いもの」になるだろう。

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