2026年9月3日(木)

チャイナ・ウォッチャーの視点

2026年9月3日

 2026年8月20日、深圳市中級人民法院は、中国大手不動産デベロッパー・恒大集団(エバーグランデ)の創業者・許家印(シュー・ジャーイン)に無期懲役、政治権利終身剥奪、個人財産の全部没収の判決を下した。本人だけでなく、長男の許智健氏、次男の許騰鶴氏を含む関係者56人も有罪判決を受けている。

(DongFunStock/gettyimages)

 許家印は法廷で許は神妙な面持ちで判決を聞いていたが、髪がすべて白髪に変わっていた。河南省の貧しい農家に生まれ、学生時代は硬いパンをかじって育ったと自伝で振り返る。その許が一代で駆け上がったのが、中国一の大富豪という座だった。

 「金さえあれば何でもできる」と言わんばかりの拡大路線は、2019年に電気自動車事業に参入した際に掲げた「買買買、合合合、圏圏圏、大大大、好好好」(技術は買え、他企業と手を組め、パートナーを囲い込め、ともかく事業をでかく、それでブランドと製品をよくする)という15字のスローガンにも表れている。その面影は、今の法廷にはない。

 恒大集団問題とはなんだったのか? 中国の不動産市場は現在、どのようになっているのか? そして、今後どこへ向かうのか。

 許家印への有罪判決を機に改めて振り返ってみたい。


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