中国・河北省などで白菜の鮮度保持に発がん性物質のホルムアルデヒドが使用されていたことが発覚し、中国当局が調査に乗り出した。輸入した白菜でキムチを作る韓国では大々的に報道され、大きな波紋を呼んでいるという。
日本でもSNSなどで「中国産食品はやはり危険」など危険をあおる投稿が散見される。日本が輸入する野菜の約半分は中国産。不安に思っている人は多いだろうが、大丈夫なのだろうか。
白菜の鮮度保持に使用
ホルムアルデヒドは、常温では刺激臭のある無色の気体。住宅のフローリングや家具に使われる接着剤などに含まれ、シックハウス症候群の原因物質でもある。標本作りなどで使われるホルマリンはホルムアルデヒドの水溶液だ。
殺菌・防腐作用があるが、食品への使用は中国だけでなく日本でも禁止されている。ただ、肉や魚、果物など天然の食材にも含まれる。このため、食材から「検出された=危険」なわけではなく、危険かどうかはどれだけの量が含有されているかによる。
今回中国で問題となったのは、野菜の買い付け業者がホルマリンに白菜を浸しているところを撮影した告発動画がきっかけだ。業者は鮮度保持を目的に行っていたという。
これとは別に、鮮度保持のために安価で手に入るホルムアルデヒドを含む溶液を白菜の根元や表面にスプレーで噴霧しているケースもあるようだ。これらの行為は中国の食品安全法に違反しており、中国当局が取り締まりに乗り出すのは当然だ。
