食の「危険」情報の真実
農薬や放射性物質、添加物など、食にまつわる「危険」の情報は世の中に〝拡散〟されている。その情報は人々に「気を付けて」と安全を与えるものだけではない。危険を煽りビジネスにしたり、利権を得たりと思惑がはびこる。「危険」情報の正誤とともに、その情報を誰が何のために発信しているのかを検証していく。
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2025/10/29 小島正美子宮頸がんや肛門がんなどを予防する9価HPVワクチンの男性への接種が日本でようやく承認された。ただ、接種費用は依然として自己負担のまま。G7で男性の定期接種が実現していないのは日本だけ。はたしてこのままでよいのだろうか。
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2025/10/19 平沢裕子日本人の平均睡眠時間はOECD加盟国中最下位。不眠などの症状に悩んでいても、どの診療科にかかればよいか分からない状況も指摘されている。厚生労働省は「睡眠障害」を正式な診療科名として加えるか検討を始めた。睡眠医療の体制は整備されるのか。
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2025/10/17 小島正美スーパーなどで以前は目にしていた「(遺伝子)組み換えではない」との表示を見なくなった。食品の表示ルールが変わったため。このまま「でない」表示が消えていけば、遺伝子組み換え食品への不安なイメージは払拭されていくのだろうか。
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2025/09/20 佐々義子この夏、山での遭難は過去最多だった。登山中の遭難原因の一つとして登山中の栄養不足が指摘されている。登山で気を付けるべきことを栄養を中心に考えてみたい。
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2025/09/09 平沢裕子新浪剛史氏が、サントリーホールディングス会長を辞任するきっかけとなった大麻成分を含むサプリメント。国や地域によって合法の限度値が異なり、海外で合法でも限度値が極めて厳しい日本では違法になる可能性が高いだけに注意が必要だ。
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2025/09/04 小島正美除草剤「ラウンドアップ」への誹謗中傷をSNSなどで行った複数の投稿者を相手取った損害賠償請求訴訟で、投稿者に賠償金の支払いを命じる判決を下した。この判決が今後、安易な虚偽情報の発信にどこまで抑止力を示すか注目される。
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2025/08/04 小島正美「食品添加物の正しい理解を妨げている」と言われてきた学校給食の衛生管理基準が文部科学省によってようやく見直されることになりそうだ。今も食品添加物を不安視する人は依然として多いだけに、どんな見直しをするのか注視していきたい。
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2025/07/25 山本輝太郎我々の生活のなかに急速に浸透してきた生成AI。最近では、ネット検索時にAI要約がページの先頭に出されるような仕様になっている場合も多い。技術面の進歩には目を見張るが、信用できるのか?様々な検証を試みた。
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2025/07/22 佐々義子卵の値段が高止まりした感がある。2023年に続き25年1月も鳥インフルエンザが広がった。気候変動による野菜の不作と同様、家畜の感染症にも私たちは手も足も出ないのだろうか。動物医薬品、ワクチンは助けにならないのか。
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2025/07/18 平沢裕子参院選で、参政党が既存政党への不満を背景に勢力を急拡大させている。公約の中で、特に子育て世代を惹きつけているのが食に関する項目だ。ただ、実効性を考えればこの公約は選挙のためのプロパガンダとしか思えない。
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2025/07/14 小島正美HPVワクチンと言えば、「女性の子宮頸がんを防ぐ」とのイメージが強いが、実は海外では男性の接種が当たり前になりつつある。同ワクチンをめぐっては、今、日本で大きな格差が二つ生まれている。男性の接種率の遅れと女性の接種率の都道府県格差の二つだ。
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2025/07/03 平沢裕子お肉は「店で買うもの」から「家庭で作るもの」へ。大阪・関西万博で培養肉が展示されている。海外ではすでに販売されている国もあるが、日本は技術開発で世界に引けを取らないものの、日本での実用化のハードルは高い。
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2025/06/04 平沢裕子政府が随意契約で売り渡した備蓄米の店頭販売が始まった。安い価格に、店舗では行列ができ買えない人が続出するほど。他に食べる物がある日本では、安ければいいというものでもない。農林水産省は「おいしく食べられる」というが、本当だろうか。
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2025/05/27 小島正美インターネット空間で除草剤「ラウンドアップ」への誤った情報が後を絶たないことから、同製品を製造・販売する日産化学が投稿者に対し損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。SNS上の虚偽情報を止める術はあるのか。
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2025/04/24 平沢裕子有害なカドミウムの基準値を超えたとして、秋田県の農業組合法人が生産した「あきたこまち」が自主回収している。食品衛生法では有害物質の基準値超の食品は、回収・廃棄などの対応が求められる。少し前なら食べられたコメがもったいない気もするが……。
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2025/04/22 佐々義子私たちは、「食品ロス」を「もったいない」精神に反することだと認識しているが、事業者にとっては経済的・経営的損失である。飲食店の経営戦略の一環と言える積極的な努力と、精神論だけでは実現しない仕組みについてみてみる。
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2025/04/16 小暮 実牛丼チェーン「すき家」のメニューに異物が混入し、一時全店舗で営業停止した。異物混入はあってはならないが、混入で健康被害が発生するわけではない。数店の事例で全店の衛生管理が悪いと判断するのは早計ではないか?食品衛生の専門家が解説する。
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2025/03/06 山本輝太郎連邦政府機関での紙ストロー使用の廃止が話題だ。紙ストローはプラストローより「環境に配慮されている」として急速に浸透してきたが、「環境によい」という説も疑問が生じている。科学的な知見をもとに解説していく。
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2025/02/26 平沢裕子要冷蔵食品を常温保存したことが原因で新潟市の50代女性がボツリヌス菌による食中毒を発症した。ボツリヌス菌に汚染された食品はたとえ一口食べただけでも命を落としかねず、食品の「要冷蔵」表示はしっかり確認したい。
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2025/02/19 平沢裕子京都市の小学校で、給食調理員が残った食材で教職員にまかない料理を作り提供していたとして懲戒処分を受けた。捨てられる食材ならば、食品ロスを減らす意味でも、それを活用して残業している先生にまかない料理を作るぐらいはいいような……。検証した。
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