食の「危険」情報の真実
農薬や放射性物質、添加物など、食にまつわる「危険」の情報は世の中に〝拡散〟されている。その情報は人々に「気を付けて」と安全を与えるものだけではない。危険を煽りビジネスにしたり、利権を得たりと思惑がはびこる。「危険」情報の正誤とともに、その情報を誰が何のために発信しているのかを検証していく。

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2023/06/23 小島正美
肺がん治療で免疫治療薬が注目される中、「免疫薬併用 肺がん11人死亡」といったショッキングな見出しの新聞報道があった。しかし、報道の中にはプレスリリースを正しく読み取った内容とはいえない例もあった。質のよい医療記事に何が必要かを考えてみた。
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2023/03/31 佐々義子
遺伝子組換え食品の表示がこの2023年4月から変わる。どのように変わるのか、これまでの表示をふりかえりながら、消費者の受け止め方の移り変わりも見ていきたい。
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2023/03/24 小島正美
今年4月1日から遺伝子組み換え(GM)食品の表示制度のうち、「遺伝子組み換えではない」との任意表示は「不検出」に限ることとなった。これで表示の正確性は確保されるが、新たに登場した表示の言葉にも課題がありそうだ。
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2023/01/16 小島正美
ゲノム編集トマトが「血圧の上昇を抑える」といった機能性表示食品として消費者庁に受理された。ゲノム編集食品の新たな機能性が注目され始めた。遺伝子組み換え作物についても、疾患の予防やSDGsへの貢献といった新たな価値が再評価されようとしている。
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2022/11/11 佐々義子
食品ロス削減へ国は2030年度に2000年度比半減を目標に掲げている。取り組みは買い物時に消費期限や賞味期限が近いものから購入することや、調理時に野菜の皮など捨てる部分を少なくすることなど幅広い。本当に必要なことは何か。要因から考えてみた…
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2022/09/01 小島正美
農林水産省の広報誌に載った記事の一部が消費者の誤認を理由に修正されたのは、農水省の〝二面性〟を垣間見る一場面であった。この二面性は、農水省が推進する「みどりの食料システム戦略」が将来において、恐ろしい結末を生む予兆でもある。
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2022/08/09 小島正美
遺伝子組み換え(GM)作物やゲノム編集食品などに対する市民の「漠然とした不安感」が、いつまでたっても緩和されない。一体なぜなのか。その主な要因は市民重視の報道の構図と記者の行動原理にあるのではないか。
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