2026年サッカーワールドカップ(W杯)で日本代表は決勝トーナメント1回戦でブラジルに対し、前半に先制しながらも終盤に逆転を許し、1対2で惜敗。モヤモヤが残る大会となった。
その一方で、大会開催中の本年6月、英国から日本サッカー、とりわけ「Jリーグの地位向上」を静かに物語る、ある変化が生じていた。
英国内務省の下でイングランドサッカー協会(FA)が公表した26~27シーズンの就労ビザ取得のための「Governing Body Endorsement」(GBE、統括団体承認)で、Jリーグの評価が、後述する「バンド5」から「バンド4」に一段階引き上げられたのである。韓国や豪州はバンド5のままであった。
そもそもプレミアリーグにおける日本人選手の評価は揺るぎない。三笘薫は日本人初のリーグ2桁得点や月間最優秀ゴールに3回も選出され、遠藤航は「デュエル王」として守備を支えリーグ優勝に貢献、鎌田大地はFAカップや欧州大会制覇の主役となり、冨安健洋も世界最高峰の守備者として輝いた。
この躍進の背景には、草の根の少年クラブで熱心な指導者に育てられた少年がユース年代となった際に、日本独自の複線化した育成プロセスの存在がある。
Jクラブによる一貫育成に加え、高校部活や大学を経由するルートが存在し、遅咲きの選手も大成できる稀有なシステムだ。遠藤や冨安がJユースで高度な戦術眼を磨いた一方、鎌田は高校サッカーの重圧の中で精神性を培い、三笘は大学で自身のプレーを論理的に再構築した。
また、スマートフォンで欧州の最先端サッカーを分析できる環境は、若者の世界基準でのイメージ形成を後押しした。野球で言えばダルビッシュの動画から変化球の握り方、投げ方を学ぶが如くである。
