5カ月ぶりにホワイトハウスで行われた米中首脳会談では、米国のトランプ大統領が唐突に第二次世界大戦時の米中両国の「同盟関係」に触れ、間接的に当時の日本の軍国主義に対する共通認識を示すなど、対中、対日関係での「二面性外交」を露呈させる形となった。
日本に驚きを与えた「同盟国」発言
「トランプ、習近平に派手なもてなし。しかし、米中緊張関係にはほとんど触れず」。AP通信は、24日の米中首脳会談終了後、こんな見出しの記事を配信した。
そして、対イラン、ウクライナ問題をめぐる両国の意見対立、緊急性を要するAI開発に関する共通認識などについては、具体的な進展がなく、大統領が一方的に「素晴らしい会談だった」「両国関係をさらに発展させていく」と総括したことを報じた。
会談に先立ち、米リベラル派のネット・メディアとして知られる「The Bulwark」も、トランプ大統領夫妻がメリーランド州アンドリューズ統合基地まで習近平国家主席夫妻を出迎えるなど、異例の厚遇ぶりを見せたことについて、「トランプ、中国にこう頭(Trump Kowtows to China)」との書き出しで始まる批判的見方まで伝えている。
英国BBC放送によると、現職の米大統領が同基地で外国首脳を出迎えたのは、1962年、当時のジョン・F・ケネディ大統領が英国のハロルド・マクミラン首相を迎えて以来、64年ぶりという。
しかし、そんな中で、米国の同盟国である日本にとって衝撃的だったのは、大統領が習近平氏歓迎式典で、第二次世界大戦当時の米中両国を「同盟国」と呼び、より具体的に「共通の利益の追求が、両国民を結び付け、第二次世界大戦で我々を同盟国にした」と発言したことだった。
実際は当時、今の中華人民共和国は存在せず、蒋介石率いる「中華民国」(現在の台湾)だったが、大統領はさらに、米国が当時、中国を支援して日本軍機を撃墜した米国義勇軍「フライング・タイガー」の活躍ぶりを称賛するなど、間接的に日本の当時の軍国主義にも触れた。
