2026年8月24日(月)

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2026年8月24日

 さらに海外移籍時には「連帯貢献金」という制度により、12〜23歳時に所属した地域のクラブや高校などへ移籍金の一部が還元される。多様なルートで世界的な選手を育て上げ、その資金が次世代の育成へと回る好循環こそが、日本サッカーの大きな強みである。

英国挑戦に欠かせない
「GBE」の仕組みとは?

 こうした日本の育成プロセスで成長した個々の実績の延長線上に、今回のJリーグバンド昇格という制度面での評価向上がある。

 今回のW杯48カ国の出場全選手に占めるプレミアリーグ所属選手の割合を見ると約15%に過ぎないが、これがベスト8に進出した国の全選手になると31%まで跳ね上がる。

 こうした事実からも分かるようにプレミアリーグは世界を代表するリーグの一つであり、日本人選手の活躍は大きな目標となる。

 だが、プレミアリーグで外国人選手がプレーするためには労働ビザを得るため「GBE」という制度をクリアしなければならない。

 これは20年のブレグジット(英国の欧州連合〈EU〉離脱)に伴い、21年1月から導入された仕組みだ。それ以前はEU圏の選手であれば自由に移籍できたが、離脱後はEU圏・非EU圏を問わず、全ての外国籍選手がこのGBEを取得しなければプレミアリーグなどでプレーできなくなった。

 GBEの判定はポイント制で行われる。選手の直近所属クラブの格付け、出場時間、リーグの最終順位、大陸協会大会での実績、代表キャップ実績─。こうした要素を点数化し、合計15点に達すればGBEが付与される仕組みだ。

 この計算の土台となるのが、先述した、世界中の国内リーグを1から6に格付けする「バンド」制度である。バンド1はプレミアリーグ、ドイツのブンデスリーガ、スペインのラ・リーガ、イタリアのセリエA、フランスのリーグ1という欧州5大リーグの最上位区分。バンドの数字が小さいほど評価が高く、同じ出場実績でも配点が大きく変わる。例えば基礎ポイントは、バンド1は12点、バンド2は10点、バンド3は8点……というように、どこのリーグに所属するかで異なるのだ。

 過去に稲本潤一、香川真司、岡崎慎司、吉田麻也などの活躍もあったが、Jリーグは世界各国の未成熟なリーグと同様に最下層の「バンド6」に組み込まれた。いわば「番外地」の扱いである。この時代には、Jリーグでフル出場しても得られるポイントは少なかった。しかも、Jリーグ選手のプレミアリーグクラブへの移籍は、ベルギーやイタリアを経由した富安健洋や三笘薫のように、他の欧州リーグでの活躍と日本代表での実績がない限り、英国政府の労働許可が下りなかった。

 彼らの活躍もあり、23~24シーズンからJリーグは「バンド5」へと昇格した。この時期から新たに、海外リーグを経由して遠藤航、鎌田大地、菅原由勢、田中碧などがプレミアリーグでプレーし、日本人選手の活躍が目立つようになった。

 そして、今年6月からの26~27シーズンでバンド4昇格である。これによりJリーグは、欧州の中堅リーグと同等のステータスを獲得した。

 今回の昇格により、基礎ポイントが4点から6点へ、出場時間が90~100%の選手への加算ポイントは、4点から6点となり、優勝加算ポイントも2点から3点となった。さらにAFCチャンピオンズリーグでの活躍や代表実績の加算が加わるが、優勝チームの主力選手はそれがなくても15ポイントに達する。


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