2026年8月18日(火)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2026年8月18日

 バーレーンにあった米国の沿岸警備隊の警備艇6隻が西太平洋に移動し、シンガポールとスービック湾を軸に運用されることになった。台湾あるいは南シナ海の地形に対する中国の行動を抑止するワシントンの努力の最新の措置である。

(dvids)

 ウォールストリート・ジャーナル紙の7月14日付け解説記事が、バーレーンにあった米国の沿岸警備隊のExpeditionary Cutter Squadron(遠征カッター部隊)の6隻のカッター(警備艇)が西太平洋に移動し、シンガポールとスービック湾を軸に運用されることになったこと、およびその意義を報じている。主要部分は次の通り。

 米国沿岸警備隊の6隻の154フィートのカッター(警備艇)は世界中どこにでも派遣可能なExpeditionary Cutter Squadron(遠征カッター部隊)の一部である。6隻が最初に配置されるのは西太平洋である。

 これらのカッターは少なくとも9月までシンガポールとフィリピンのスービック湾を拠点に活動することが承認されていると沿岸警備隊の報道官は述べた。

 このカッターの配置は台湾あるいは南シナ海の地形に対する中国の行動を抑止するワシントンの努力の最新の措置である。米国は、軍事的なプレゼンスを分散させ、簡素な飛行場を改修し、先進的なミサイルシステムを試験し、さらに多くの同盟国と複雑さを増す演習を行っている。これらはすべて、如何なる軍事行動もあまりにリスクが高いと北京に認識させるためである。

 沿岸警備隊の報道官は、カッターの指揮および兵站業務はシンガポールを拠点に行われ、カッターはスービック湾を拠点にローテーションで運用されていると述べた。

 米海軍の艦船がイラン戦争のために中東へ移動させられる状況で、沿岸警備隊の艦艇はその穴を埋める役割を果たし得ることが指摘されている。法執行や捜索・救助を任務とする沿岸警備隊は、米国の公然たる軍事プレゼンスに警戒的な国々(ベトナムや太平洋島嶼国など)にとって、受け入れやすいパートナーかもしれない。


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