世界潮流を読む 岡崎研究所論評集
世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察するコラム。
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2024/12/06 岡崎研究所
前政権時に歴代米大統領の中でも極端に親イスラエル姿勢を示したトランプ次期米大統領の中東政策に関心が集まっているが、それは誰が彼に中東政策を吹き込むかによるだろう。注目は、トランプ氏の気まぐれさと武力行使を嫌う性格がどう影響するかだ。
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2024/12/05 岡崎研究所
過激で予測不能のトランプへの権力移行という大きな変動の過程に当たる中、この間隙を突いてロシアがイスラエル、中国が利得を得るべく狡猾な行動に出る可能性がある。
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2024/12/04 岡崎研究所
中国が長期戦略に基づき北極への関与を進めている。関与にはロシアとの協力が不可欠であり、ウクライナ侵攻以降、協力が急速に進展しており、米国が脅威と感じている。
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2024/12/03 岡崎研究所
「戦争は、始めるのは易しいが終らせるのは難しい」と言われるが、プーチンは今かなり困っていると判断していい。ウクライナでの公正な平和のチャンスを最大化するために西側の支援者はその力を示す必要がある。
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2024/12/02 岡崎研究所
トランプ政権となれば、米中貿易戦争は不可避となる。中国の経済停滞や債務増大がこの交渉に脆弱との見方もあるが、トランプの無知、焦点の欠如、縁故主義、騙されやすさの4つの特性がこの問題への対応として最悪であるとの見方もある。
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2024/11/29 岡崎研究所
イランは核保有の一歩手前で開発を止めているとみられているが、イスラエルとの対立が直接的な攻撃の応酬の段階に至り、核保有に向かうという予測を耳にする。ただ、国際関係は「力」の原理だけで動いているわけではない。
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2024/11/28 岡崎研究所
ゼレンスキーが、バイデン政権の支援に苛立ちを強め、ワイルドカードのトランプに賭けてみる気になったようだ。ウクライナの当局者は公になっている二つの案を基に検討している。ただ、そこにはプーチンの出方という問題もある。
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2024/11/27 岡崎研究所
インドネシアとロシアが初の海軍合同訓練を開始した。米、中、露の間でバランスを取ろうとしているようだ。米国は紛争解決への意思をほぼ失っており、日本を含む米国の同盟国・同志国が紛争解決実現という「挑戦」をシェアする必要がある。
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2024/11/26 岡崎研究所
トランプが世界を見る時、基本的な視座は安全保障の観点からではなく、経済・ビジネスの観点からである。日本は、そうしたトランプの世界観に乗っかった上で議論する必要がある。
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2024/11/25 岡崎研究所
イーロン・マスクが大統領選挙4カ月前にトランプ支持を明確にし、支援の見返りに何を求めるのか注目されていた。マスクとトランプは2つの重要な問題で考え方が異なり、留意すべき点を整理してみたい。
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2024/11/22 岡崎研究所
BRICSは、予想以上の速さで加盟国を拡大し国際社会における「発言力」は増え、既存の秩序への抵抗勢力としても一層正統性を高めていくのは不可避だ。それに対して、既存勢力である西側諸国は何をすべきなのだろうか。
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2024/11/21 岡崎研究所
米国防総省の委託を受けたシンクタンクが南シナ海の中国軍事施設をドル価格で数値化した。そこからは、米軍基地と比較しても、中国の軍事施設近代化が如何に急速に進んでいる。それはどのような意味を持つのか。
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2024/11/20 岡崎研究所
イスラエルのイランに対する報復攻撃は、防空能力とミサイル製造インフラの破壊を狙った精密で計算された攻撃であったようである。イスラエルはイランのミサイル製造能力に重大な損害を与えることに成功したということである。
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2024/11/19 岡崎研究所
トランプの貿易政策は、論理より政権内部の抗争を通じて決まっており、「トランプの貿易政策は偏見と矛盾の混乱」と言える。向こう4年は不確実性が高まる時期になることを覚悟すべきだろう。
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2024/11/18 岡崎研究所
北朝鮮の金正恩総書記が、見返りもないのに、朝鮮人民軍兵士1万人を危険な戦闘地域に送り出すことはあり得ない。今、圧力を受けて焦っているのは、プーチン大統領だ。トランプ新政権の重要課題にもなるだろう。
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2024/11/15 岡崎研究所
頼清徳総統が双十節(中華民国の建国記念日)の演説で、「台湾は中国共産党に隷属したことはない」と主張した。こうした姿勢に対し、中国は台湾周辺で軍事演習を繰り返すが、それが台湾の嫌悪感と民主主義の同志国の台湾への支持を強めている。
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2024/11/14 岡崎研究所
ロシアが主催したBRICSサミットに、首脳級20カ国を含む35カ国が出席し、中にはNATOおよびOECD加盟国のトルコも含まれ、米中経済対立やウクライナ危機の中で在り方が変質しつつある。西側としては、グローバル・サウスの不満に真摯に対応す…
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2024/11/13 岡崎研究所
カナダは、世界の先進国の中で、移民受け入れに最も積極的な国であるが、近年、方針転換しつつある。その経緯には3つの要因があるが、日本も含め移民の「受け入れ姿勢」を規定するかを考える際に示唆的である。
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2024/11/12 岡崎研究所
ウクライナ戦争の最前線に北朝鮮軍が配備される状況を、ゼレンスキー大統領は「世界大戦への第一歩」と表現した。ロシア、中国、イラン、北朝鮮の「敵対枢軸」の、北朝鮮とロシアの協力の深化の世界的な意味合いに注意を向けるべきだ。
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2024/11/11 岡崎研究所
イスラエルとイランの報復合戦が中東全体を戦乱に巻き込むかどうか、世界が固唾を呑んで見守っている中、米国が混乱を防ぐための圧力が行使できなくなりつつある。そこには、トランプ前政権とバイデン政権の対応の違いが一つとしてある。
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