ウォールストリート・ジャーナル紙の3月4日付け社説‘Zelensky Issues a Tacit Apology’が、ウクライナのゼレンスキー大統領が和解的な姿勢を示した今、トランプ大統領がそれを受け入れ、ウクライナへの支援の中断を撤回するかどうかが焦点になってきた、と述べている。要旨は次の通り。

(Mike ml/javarman3/gettyimages・dvids)
3月4日、ゼレンスキーは2月28日のホワイトハウスでの「残念な」口論について暗黙の謝罪を表明し、トランプとの関係修復に向けて大きく一歩踏み出した。問題はトランプがこれを是として、永続的平和に向けて交渉に臨むようプーチンにも同様の圧力を加えるかどうかだ。
ゼレンスキーはXに投稿し、「トランプ大統領の強い指導力の下、永続的平和の達成に取り組む準備ができている」と述べ、米国の武器と資金援助への謝意を繰り返した。トランプが和平協定を実現する前提と見ている鉱物資源に関する協定についても、ウクライナは署名する用意がある、と書いた。
ゼレンスキーのこの声明は、ウクライナが名誉ある和平を達成し、さらに主権国家として存続するには米国の支援が必要だという現実を認めるもので、評価すべきだろう。
今、トランプ氏がこの敬意の表明を受け入れるのかどうかは不明だ。米政権関係者は、米国はウクライナへの武器の受け渡しを「一時休止した」と明かした。
ウクライナにはこの夏を持ちこたえるだけの武器はあるが、ウクライナの部隊や都市、電力網は米国の防空ミサイルによって守られている。ウクライナ側の武器の逼迫は、プーチンがウクライナへの攻撃を拡大する誘因になろう。