ホワイトハウスでの口論後の米ウクライナ関係、さらにはウクライナ戦争の今後が憂慮されたが、米ウクライナ関係は大きな方向としては修復に向かっていると判断してよいように思われる。
「口論」はゼレンスキーのせいではない
もちろん、停戦の時期やウクライナに対する安全の保障など諸問題で米ウクライナ間には意見が異なるので、今後も紆余曲折はあるだろう。しかし、ウクライナがロシアに負ければ、ウクライナはトランプにとりバイデンのアフガニスタンになるだろうとの社説の主張は正しく、トランプもそれは容認しえないと思われる。3月7日にトランプは、「ロシアとウクライナの間で停戦と和平合意が成立するまで、ロシアへの大規模な制裁と関税を強く検討する」と述べた。
なお、ホワイトハウスでのトランプ・ゼレンスキーの口論はJ.D. バンス副大統領の挑発に乗せられたゼレンスキーの失策との評価があるが、ゼレンスキーは正直に自らの意見を述べたのであり、国家指導者として適切に対応したと考えられる。ゼレンスキーの対応を批判することにはあまり感心出来ない。

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