2026年7月7日付 ニューヨーク・タイムズは、「なぜ中国は太平洋に大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したのか」との解説記事を掲げ、7月6日に中国が行った海上発射型ICBMの発射実験を分析し、今後もこの種の実験は繰り返されるだろうと述べている。
中国沿岸の潜水艦から太平洋にミサイルを発射し、習近平は、弱点だった海上発射型を含む全ての核兵器運搬手段を保持する決意を示した。環球時報は、専門家を引用し「我々の核兵器三本柱はさらに近代化された。人民解放軍の核兵器部隊は安定的で信頼できる反撃を太平洋のどこからでもやれる」と表明した。
この発射実験は、中国が公海でミサイル実験をすることを躊躇わなくなったことを示している。オバマ政権国家安全保障会議(NSC)高官メデイロス曰く、中国の直接的目的は最新ミサイル技術の検証だが、核兵器三本柱保有を世界に誇示する意図もあった。
従来中国は、米ロ両国より少数の核兵器しか持たず、核ミサイル実験は領域内で行ってきた。中国が太平洋で長距離ミサイル発射実験をしたのは、1980年、2024年、今回の3回だ。しかし、核兵器保有数増大と能力多角化を背景に、今後はより多くの発射実験をするだろう。
今回の発射実験は、海上発射型核戦力で米国に近づきたいと言う中国の希望の反映だ。中国は、地上発射型長距離ミサイルを急速に拡充しているが、海上核戦力では遅れている。他国海軍は中国の原子力潜水艦の音を探知し得る。
中国は、静謐性と潜水艦発射型核ミサイルで、米ロに遅れている。しかし、ブルッキングスの潜水艦専門家曰く、中国は多額の投資をし、質で追い上げ量で凌駕するつもりだ。
発射実験はもっと行われるだろう。海軍情報局ブルックス司令官は3月に議会で、中国は14隻の原子力潜水艦を持ち、6隻は核兵器搭載可能と説明した。米国は70隻の原子力潜水艦を持っているが、中国は急速に建造している。
