2026年8月26日(水)

韓国軍機関紙『国防日報』で追う

2026年8月26日

 韓国の李在明政権の国防政策に対して、反発の声が日増しに大きくなっている。8月15日の第81回光復節慶祝辞は北朝鮮の核・ミサイルに触れない「安保放棄宣言」と批判され、陸海空軍の士官学校を統合する「国防士官学校」創設に各軍の退役将校は拙速と声を荒げる。

武装解除と批判された李在明大統領の慶祝辞

 韓国で8月15日は1945年の日本統治からの解放を記念する韓国最大の国家祝典、光復節だ。李在明大統領はこの日、ソウルの世宗文化会館で開かれた第81回記念式典で就任後2度目の慶祝辞に臨み、「代替不可能な大韓民国」を掲げて「希望」「機会」「均衡」「平和」の4つの光復を語った。

光復節81周年記念式典写真。背景の六人は金九など韓国の独立、近代化の英雄(青瓦台)

 対日関係では98年の金大中・小渕宣言に触れ、過去を直視する勇気を土台に未来を開こうとした努力があったと指摘。この1年のシャトル外交で信頼の基盤を固めたとし、「近くて遠い隣国ではなく、近くて、さらに近い隣国」として平和と繁栄の新たな60年を共に開きたいと述べた。今なお過去の傷を抱える被害者と遺族にも言及し、新たな日韓関係の光がその人々への温もりとなるべきだとも語った。

 一方、米国や米韓同盟への直接の言及は演説全体で見当たらない。尹錫悦前政権が2023年に日米韓安保協力を、24年に「自由統一」構想を柱に据えたのとは構成が大きく異なる。

 対北朝鮮では、前年に示した「体制尊重」「吸収統一を追求しない」「敵対行為を行わない」との原則を実践に移すとして、包容的・安定的・責任ある平和共存の3基調を提示。不安定な停戦体制を平和体制に変えるとして当事者間の協議開始を呼びかけた。核問題は「非核化」を目標に掲げず、協議を通じて北の核能力高度化を止める方策も論じ得るとの言い回しにとどめた。


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