From LA

2017年1月5日

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 発表された製品の多くがLGが発表したものと被るため、やはり最大のライバルであるLGを意識したのか。そういう部分もあるのだろうが、むしろ特にテレビでは「いかにしてテレビを再び魅力的なものとし、若い人にアピールできるか」に危機感を覚えている、という印象を受けた。

 米国の25歳以下の若者、いわゆるミレニアム世代では、「ストリーミングビデオを楽しむ」と答えた人が8割だったという。テレビが家庭内エンターテイメントの中心だった時代は去り、今の若い人はビデオをPCあるいはスマホで楽しむのが主流になりつつある。

テレビの進化を進める

 この状況に対抗するためにサムスン、そしてLGが進めているのがスマートテレビ、つまりテレビにコミュニケーション機能を備え、ストリーミングビデオなども4K、HD画質で楽しめるエンターテイメントセンターとしてのテレビだ。

 サムスンの場合、PCにおいてもその姿勢は同じなのだろう。サムスンは2016年に発売したスマホのサムスンノート7の出火問題で、現在世界中のほぼすべての航空会社からノート7の機内持ち込みを禁じられるなど、好調だったスマホタブレット事業で躓きを見せた。そもそもスマホやタブレットの流行によりラップトップPC人気は減少の一途なのだが、いきなり4種類ものラップトップPCを発表することで、PCを盛り返そうという姿勢が見える。

 かつてアメリカ市場で評価されていた日本製家電は現在はほとんどプレゼンスがない状態だ。ソニーが優勢だったテレビも今やサムスン、LGに安価な中国製品が大半を占めている。日本の家電がガラパゴス化から脱出するために、サムスンの次々にアイデアを提出し市場に問う姿は見習うべきかもしれない。

  
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