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隠﨑隆一(かくれざき りゅういち) 1950年、長崎県生まれ。大学卒業後、デザイン会社勤務を経て、76年、備前市で伊勢﨑淳に師事。85年、瀬戸内市長船町に窯を築く。88年、92年の田部美術館大賞「茶の湯の造形展」大賞、96年の日本陶磁協会賞ほか受賞多数。
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幅1メートルもの豪快な板皿。マーブル土の表情のゆらぎは見飽きない。箆(へら)目でざっくりと画した幾何学模様に透明釉の水色の窯変と火襷(ひだすき)の対比が斬新(左)、左の写真と同手法の6枚組皿の1枚。 巌のような断面を撫でたくなる(右)
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備前の窯元や店が並ぶ古い町並みまでは伊部駅から歩いて5分。煙突の下を不老川が流れる(上)、高台の3,000坪の敷地に巨大な登り窯と穴窯、赤松の薪が山をなす(下)
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白目の備前土を染める火襷の茶碗は濁りのない緋色で、お薄の色映りの美しさに息をのんだ(左)、銀彩釉をかぶせた酒器は都会的でおしゃれ(右)
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手漉き和紙のひかりがやわらかな陶房で、自然が大好きな隠﨑さんと筆者の話は尽きない
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8種類のクズ土を槌で叩き締めスライスして大きな石だけを取り除く根気のいる作業
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水指は思わず抱きしめたくなるいとしさ
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山本旅館(℡:0869-67-0124)では山本陶秀の皿に伊里(いり)港で水揚げされたばかりのあなごを盛ってすき焼きに。ぷりっぷりの食感がこたえられない
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