2024年6月18日(火)

BBC News

2024年5月27日

南太平洋のパプアニューギニアの中部エンガ州で24日午前3時ごろ、大規模な地滑りが発生した。

パプアニューギニア国家災害センターのルセテ・ラソ・マナ長官代行は27日、国連への書簡で、「地滑りによって2000人以上が生き埋めになり、建物や農地に大規模な被害をもたらした」と報告した。

国連の国際移住機関(IOM)は26日、少なくとも670人が土砂に埋まったとみられると明らかにした。IOMパプアニューギニア事務所のセルハン・アクトプラク代表によると、民家150軒超が土砂の下敷きになった。

また、現地では地滑りがまだ続き、落石もあることから、救出活動は危険を伴っていると述べた。

27日午前までに十数人の遺体が収容されたものの、被害状況がさらに明らかになれば、死者数は一気に増えるのではないかと懸念されている。

被災地域には約3800人が暮らしていた。地滑りの影響がなかった付近の民家約250軒に暮らす住民らにも避難が命じられている。

アクトプラク氏によると、重機による救出作業に抵抗感を示す住民もいて、「人々は棒やシャベル、大型の農具のすきを使って土砂に埋まっている犠牲者を掘り出そうとしている」という。

同氏はまた、エンガ州に通じる唯一の幹線道路沿いで民族間の暴力衝突がみられるため、救援活動に影響が出る恐れがあるとした。

動画では、ケイティ・ワトソン記者が26日までの状況を豪シドニーから報告する。

(英語記事 Papua New Guinea fears thousands missing after landslide

提供元:https://www.bbc.com/japanese/articles/c3gg7eekv1ko


新着記事

»もっと見る