2024年11月22日(金)

日本のなかの外国を歩く

日本国内で暮らす外国人は正規に登録しているだけでも、2010年末までに約213万人に上った。20年前と比較すると約100万人増加したことになる。在日外国人といえば、かつては在日韓国・朝鮮人が主流であったが、2007年末からは在日中国人(台湾人を含む)が最も多くなり、1990年の入管法改正で定住者資格が付与され、就労などの制限が緩和されたブラジル、ペルーなどの日系南米人も急増している。それだけではない。世界中から外国人が続々と日本に移住し、全国各地に国別、民族別のコミュニティーを形成している。しかし、私たちはどれだけ在日外国人について、その実像について知識を持っているだろうか。このシリーズでは、在日外国人が最も多く住む首都圏を中心に各地のコミュニティーを取材し、そこで私たちが知らない彼らの生活の実態を紹介していきたい。