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目次・見どころ
特集
JAPANESE, BE AMBITIOUS! 米国から親愛なる日本へ
コロナ禍が明けて以降、米国社会で活躍し、一時帰国した日本人にお会いする機会が増える中、決まって言われることがあった。 それは「アメリカのことは日本の報道だけでは分かりません」、「アメリカで起こっていることを皆さんの目で直接見てください」ということだ。 小誌取材班は今回、5年ぶりに米国横断取材を行い、20人以上の日本人、米国の大学で教鞭を執る研究者らに取材する機会を得た。 大学の研究者の見解に共通していたのは「日本社会、企業、日本人にはそれぞれ強みがあり、それを簡単に捨て去るべきではない」、「米国流がすべてではない」ということであった。 確かに、米国は魅力的な国であり、世界の人々を引き付ける力がある。かつて司馬遼太郎は『アメリカ素描』(新潮文庫)の中で、「諸民族の多様な感覚群がアメリカ国内において幾層もの濾過装置を経て(中略)そこで認められた価値が、そのまま多民族の地球上に普及する」と述べた。多民族国家の中で磨かれたものは、多くの市民権を得て、世界中に広まるということだ――
Part 1
陸空両用の「空飛ぶ車」 社会を変える「ASKA」の挑戦
カプリンスキー真紀 ASKA会長兼最高執行責任者(COO)
Part 2
〝AIの存在は福音をもたらすのか? それは、人類次第
宮田拓弥 Scrum Ventures 創業者兼ジェネラル・パートナー
Part 3
「IOWN構想」で世界に挑む NTTが始めた〝仲間づくり〟
五味和洋 NTTリサーチ 社長 文・中西 享 ジャーナリスト
Column 1
もう一つの仲間づくり「NEC X」
中西 享 ジャーナリスト
Part 4
米国流の真似ではなく「調整型市場経済」の強みを生かせ
スティーヴン K.ヴォーゲル カリフォルニア大学バークレー校 主任教授 聞き手・土方細秩子 ジャーナリスト
Part 5
シリコンバレーから日本へ 今、必要なのは「できるよ」感
櫛田健児 カーネギー国際平和財団 シニアフェロー
Column 2
透明人間が運転? 「Waymo」に乗って分かったこと
中西 享 ジャーナリスト、編集部
Dialogue
日本の若者たちよ もっと外の世界で勝負しよう!
筒井清輝 スタンフォード大学社会学部 教授、アジア太平洋研究センタージャパンプログラム所長
山本康正 京都大学経営管理大学院 客員教授
Part 6
悲観論をやめ 日本らしい「独自の道」を歩め
ウリケ・シェーデ カリフォルニア大学サンディエゴ校グローバル政策・戦略大学院 教授
Column 3
日本から世界へ! 和製・スタートアップ隆盛なるか
編集部
Part 7
企業に必須のUX視点 ガラパゴス大国・日本の殻を破れ
井出健太郎 UXPRESS 創設者兼最高経営責任者(CEO)
Part 8
「この大学を守る!」 軍人出身の学長と、ある日本人の志
ウォルター・テッド・カーター・ジュニア オハイオ州立大学 学長
藤田浩之 キヤノンヘルスケアUSA 会長、キヤノンメディカルシステムズ 最高技術責任者(CTO)
Column 4
オハイオ州知事が語る日本企業への期待感
中西 享 ジャーナリスト
US Chronicle
アメリカ素描2024 変化を恐れず、前に進む力
編集部
Part 9
次世代のためのクリエイティブプラットフォームに!
三上太朗 CEKAI プロデューサー 井口皓太 CEKAI 共同代表
聞き手・水代 優 good mornings社 代表取締役
Part 10
ニューヨークで知ったチャレンジ精神とチップ文化の意義
笠木恵介 SAMURICE NY INC 聞き手・水代 優 good mornings社 代表取締役
Part 11
アジャイル・酒造り だから「獺祭」はより美味くなる
桜井一宏 旭酒造 代表取締役社長
Part 12
「無謀だ」と言われても諦めない! 世界初のがん治療法
小林久隆 NIH/NCI 終身主任研究員 文・中西 享 ジャーナリスト
Part 13
拝啓 日本の皆様へ ワシントンから今、伝えたいこと
秋元諭宏 米国笹川平和財団 会長兼理事長
特集
- ■WEDGE_OPINION 1
- ドイツを襲う産業空洞化リスク 日本は今後何をすべきか
- 伊藤さゆり ニッセイ基礎研究所経済研究部 常務理事
- ■WEDGE_OPINION 2
- 日常に潜む新たなリスク 「偽情報」戦争への備えを急げ
-
桒原響子 日本国際問題研究所 研究員
- ■WEDGE_ REPORT 1
- 「こどもまんなか社会」の盲点 災害対応にも子どもの視点を
-
編集部
- ■WEDGE_ REPORT 2
- 「同意なき買収」は定着するか ニデックの買収劇から考える
-
土屋直也 ソクラ 代表、立教大学法学部 兼任講師
連載
- 日本病にもがく中国 by 富坂 聰
- 経済政策から5S導入までスポンジの如く吸収する中国
- 【最終回】誰かに話したくなる経営学 by 岩尾俊兵
- みんなで豊かになる道を諦めない!
- 偉人の愛した一室 by 羽鳥好之
- 白洲次郎 「武相荘」(東京都町田市)
- 商いのレッスン by 笹井清範
- 地域密着の心得
- 時代をひらく新刊ガイド by 稲泉 連
- 『丹波哲郎 見事な生涯』 野村 進
- MANGAの道は世界に通ず by 保手濱彰人
- 注目される作品名と中身の違い 良いリーダーの条件とは
- 【新連載】新幹線を支える匠たち by 大坂直樹
- 「私たちがきれいにします」 五感を駆使する〝ドレッサー〟の技(新幹線メンテナンス東海)
- フィクサー by 真山 仁
-
第三章 漏洩
- モノ語り。 by 水代 優
-
伝統技術を絶やさないために 濱甼髙虎「手ぬぐい」
- 各駅短歌 穂村 弘
- 拝啓オヤジ 相米周二
- 一冊一会
- 読者から/ウェッジから
2024年8月号
2024年7月20日発売
定価700円(税込)
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コロナ禍が明けて以降、米国社会で活躍し、一時帰国した日本人にお会いする機会が増える中、決まって言われることがあった。 それは「アメリカのことは日本の報道だけでは分かりません」、「アメリカで起こっていることを皆さんの目で直接見てください」ということだ。 小誌取材班は今回、5年ぶりに米国横断取材を行い、20人以上の日本人、米国の大学で教鞭を執る研究者らに取材する機会を得た。 大学の研究者の見解に共通していたのは「日本社会、企業、日本人にはそれぞれ強みがあり、それを簡単に捨て去るべきではない」、「米国流がすべてではない」ということであった。 確かに、米国は魅力的な国であり、世界の人々を引き付ける力がある。かつて司馬遼太郎は『アメリカ素描』(新潮文庫)の中で、「諸民族の多様な感覚群がアメリカ国内において幾層もの濾過装置を経て(中略)そこで認められた価値が、そのまま多民族の地球上に普及する」と述べた。多民族国家の中で磨かれたものは、多くの市民権を得て、世界中に広まるということだ――