2026年3月17日(火)

インドから見た世界のリアル

2026年3月17日

 驚くべきことが起こった。イランが封鎖を宣言しているホルムズ海峡で、インド政府のチャーターした船2隻が無傷で通り抜けた。インド側は「イランとの間で合意が成立したことが理由だ」といっている。イラン政府側は、その合意があるのかないのか、まだあいまいでもある。

(Suphanat Khumsap/gettyimages)

 なぜインドは通れたのだろうか。過去に記述した通り、インドはイスラエルの友好国だ。アメリカとイスラエルのイラン空爆の2日前にモディ首相がイスラエルを訪問したばかりだ。

 インドは、パキスタンのアフガニスタン空爆に関しては「明確な国際法違反」として非難したが、アメリカとイスラエルのイラン空爆に関して、非難していない。イランからすれば、インドの船は攻撃していい対象のはずだ。

 実際、イランは、アメリカとイスラエルの側に明確についた国々(例えばオーストラリアとドイツは明確な支持を表明)以外も、区別なく攻撃している。中東でイラン寄りだとみられていたカタールやオマーンも攻撃されている。中立のタイのタンカーも攻撃されている。

 中国やロシアですらホルムズ海峡の安全な航行を交渉中だ。おそらくトランプ大統領がビジネスマン出身であるとみて、エネルギー施設を無差別に攻撃して、エネルギー価格を上げることで、圧力をかけられると考えている可能性がある。

 だとすると、インドの船も攻撃対象のはずだ。なぜ攻撃を受けないのか。その背景には、大きく3つの理由があるものとみられる。長年の外交関係、そして何よりも、イランがインドに対して頭が上がらない理由が、もう1つあるからだ。


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