2026年5月8日(金)

日本の縮充化

2026年5月8日

 岡山県との県境にある兵庫県佐用町。岡山県津山市や鳥取県、兵庫県姫路市などにもアクセスが良い、人口14000人が住む町だ。

 佐用町は、2023年度から、人口に合わせたまちづくりをすべく「縮充」を打ち出し、町を「みんなで」つくることで、充実させていくという未来を描き始めた。(『人口増加は正しい解決策なのか?「縮む」「充実」することを推進する自治体とは』

 この「みんな」というのは、住民だけではない。宿泊者や通りかかる人もその対象になる。

glaminka代表の大野篤史さん。アパレル事業も手掛ける(Wedge以下同)

町長に直談判して交渉 
相談できる町役場との距離

 佐用町の「みんなで」町をつくるという考え方から、事業につなげた人がいる。

 佐用町北に位置する若州(わかす)集落の家の6棟を改修し、宿泊施設の運営を行うglaminka共同代表の大野篤史さんだ。

 「私自身は神戸市出身なのですが、集落に宿泊施設をつくりたいと、役場に直談判しに行きました」

 元々、同県神河町で宿泊施設の運営を行っていた大野さん。佐用町に訪れた際に、その居心地の良さから宿泊施設の構想が湧き、町役場でその計画を事細かに話した。

 「最初は企画担当の方々、そして最後には町長に、自分の考えている構想について話したところ、前のめりに聞いてくださいました。結果的には、集落の方への連絡の仲介など、様々な協力をしていただいて。役場との距離の近さや、町に関わる人を拒まない、という佐用町の魅力を肌で感じました」(大野さん)

 集落には住宅があったものの、住民はいない状態だった。管理者に大野さんの構想を話し、住宅を改装して宿泊施設にする計画がまとまった。


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