5月8日付けフィナンシャル・タイムズ紙は、「欧州連合(EU)はプーチンとの対話を準備」との記事を掲げ、米国がウクライナ停戦協議に関心を失う中、EUがロシアとの停戦協議を準備していると解説している。概要は次の通り。
コスタEU大統領は、「EU加盟国が米国のウクライナ終戦交渉に不満を高める中、EU指導部はプーチン大統領との協議を準備しており、交渉組織化の方途と協議内容につき、加盟国首脳と議論している。これをゼレンスキーは支持している」と言う。
キプロスでのEU首脳会合でゼレンスキーは、交渉貢献の準備を求めた。EUは、ウクライナを除いたウクライナに関する議論と決定に反対してきた。多くの首脳は、戦争終結に向けた米露ウクライナ和平協議は進展しておらず、EU不参加で進んでおり、合意しない結論の受入れを強制されると疑っている。
ゼレンスキーは、コスタとの協議を確認した。「ウクライナ政府高官は、我々には欧州全体の対応が必要だ、ロシアへの圧力強化のため、一人の指導者が欧州諸国を代表してロシアと協議する可能性もある」と述べた。
ベルギーのデ・ウェーヴェル首相を含む幾人かの欧州首脳はロシアと対話する可能性に言及したが、誰がEUを代表してロシアと協議するか、タイミング、方法についてコンセンサスは無いと言われる。
5月5日にゼレンスキーは、「ウクライナのウメロフ国家安保評議会書記が、トランプ政権特使との会談のため米国に到着した、目的はイラン戦争開始以来停滞している外交プロセス再活性化だ。米・ウクライナ・ロシア三者協議は2月18日が最後だ。ウクライナは米国との連絡を維持している、我々は、尊厳ある和平実現と、安全確保に努力しているが、ロシアは停戦でさえ、建設的に対応していない」と述べた。
ロシアのぺスコフ報道官は、「欧州との交渉にオープンだが、それは欧州側が開始すべきだ、ロシアは欧州の希望に応じた対話をする用意があるが、プーチン大統領が何度も述べたように、欧州が今の立場を維持する限り、ロシアから対話を働きかけるつもりはない」と述べた。
