BBC News

2020年9月25日

»著者プロフィール

キリスト教カトリック教会のローマ教皇庁(ヴァチカン)は、列聖省長官を務めるジョヴァンニ・アンジェロ・ベッチウ枢機卿が突然、辞任したと発表した。

ベッチウ枢機卿は、教会の資金を使い、投資目的で英ロンドンの高級不動産を購入した件に関わっていた。この購入案件は議論を呼び、現在はヴァチカン内で財務調査の対象となっている。

ベッチウ枢機卿は、不正はしていないと述べている。

教皇庁は、「ローマ教皇は、ジョヴァンニ・アンジェロ・ベッチウ枢機卿が願い出た列聖省長官職からの辞任、および枢機卿として権利の放棄を認めた」と発表。詳細は述べられていない。

ベッチウ枢機卿は2011年から6年間、ヴァチカンの国務省総務局局長を務めていた。局長時代はローマ教皇フランシスコ1世と毎日顔を合わせ、最も信頼された側近の1人だった。その後、2018年に枢機卿になるとともに、列聖省長官に任命された。

問題となっている不動産の購入は、この総務局時代に行われたもの。ロンドンの高級繁華街スローン・アヴェニューの高級物件は、オフショア資金や企業を通じて購入された。

この件については昨年に国務省に捜査が入り、5人の職員が辞職に追い込まれた。ヴァチカン警察はまた、書類やコンピュータを押収した。

ベッチウ枢機卿は今年2月の取材で、物件購入について「建物への投資だった。良いチャンスに恵まれた。我々をうらやむ人が大勢いる」と述べ、擁護していた。

ベッチウ枢機卿は今後、「枢機卿」の地位は保持するものの、次回の教皇選挙(コンクラーヴェ)では投票権を持たない。

ヴァチカンでは2013年にも、キース・オブライエン枢機卿が性的スキャンダルの渦中で辞任し、コンクラーヴェの投票権を放棄している。

(英語記事 Vatican cardinal resigns unexpectedly

提供元:https://www.bbc.com/japanese/54290555

関連記事

新着記事

»もっと見る