2024年5月22日(水)

BBC News

2024年5月7日

アメリカ連邦航空局(FAA)は6日、米航空機大手ボーイングの機体の品質検査で不正があった可能性があるとし、新たな調査を始めたと発表した。

FAAによると、ボーイングは4月に「自発的に」不正を報告。国際線で頻繁に使用されている「787ドリームライナー」について、主翼と本体の接合部分に適切な電気的安全措置が施されているかを確認する検査が「完了していない可能性がある」と注意を求めたという。

FAAは声明で、「ボーイングが検査を完了したかどうか、また同社の従業員が航空機の記録を改ざんしたかどうか、調査している」と説明。また、ボーイングが現在、製造ラインにある全ての787型機を再検査していると述べた。

ボーイングは今後、すでに就航している航空機に対する懸念に対処するため、「行動計画」を策定することになるという。

ボーイングはコメントを発表していないが、先週に従業員あての電子メールで、「不正行為」は「飛行の安全に関する差し迫った問題」を引き起こしていなかったと述べていた。

BBCが入手したこの電子メールは、787型機の開発トップ、スコット・ストッカー氏が発信したもので、「私たちはすぐにこの問題を調査した。その結果、数人が必要な検査を実施せずに作業を完了したと記録することで、会社の方針に違反していたことが分かった」と説明していた。

ボーイングをめぐっては、今年1月に米アラスカ航空が運航していた「737MAX9」のドア部分が離陸直後に吹き飛んだ事故が起きて以来、製造方法と安全性が注視されている。

この事故を受けて、数十機が一時的に運用停止となったほか、同社は生産の大幅な減速を余儀なくされ、規制当局の監督強化や刑事捜査、その他の法的・財務的問題への対処に追われた。

3月には、デイヴ・カルフーン最高経営責任者(CEO)が年内に退任すると発表している。

米連邦議会は4月、ボーイングの内部告発者を集めた公聴会を開催。その中でサム・サレフプール氏は、787型機に関する懸念を訴えたが同社に退けられたと証言した。

ボーイングは、問題を発見した従業員に報告を奨励する企業文化へと、改革を進めていると述べている。1月以降、従業員からの報告が「500%以上」増加したという。

(英語記事 Boeing faces new inquiry over 787 inspection doubts

提供元:https://www.bbc.com/japanese/articles/cxr310dvle2o


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