地道な営業努力実り
ここ1年余りで急激に増えた理由について、サナテックシードの営業担当者は「地道な営業活動に尽きる」と明かす。以前は、ゲノム編集食品に反対する市民団体が取り扱い店舗会社に「販売の中止を求める」要請状を出すなど営業妨害に近い反対運動もあって苦戦していた。だが、テレビで好意的に取り上げられるなどの援護射撃もあり、最近は徐々に取り扱いのハードルが下がってきていたという。
こうして、ようやく1000店舗に達したわけだ。これを機にサナテックシードは世界的にも先端と言える農業現場を知ってほしいと、農林水産省の記者クラブや「食生活ジャーナリストの会」などを通じて、施設見学会への参加を呼び掛けた。毎日新聞、産経新聞、NHKの大手メディアに加え、日本農業新聞、食品化学新聞、日本食糧新聞、日本農民新聞が参加した。
枝がジャングルのように縦横に延伸
千葉県内にある栽培施設のハウスは長さ100メートルほどの2棟(約40アール)。中は蒸し暑く、驚いたのはトマトの枝葉がジャングルのように伸びていたことだ。
1本の幹から枝が縦横に伸び、高さ約2メートルまで伸びたかと思ったら、その枝を横に倒しながら希望の栽培期間まで管理していくのだという。今年5月以降に植えたトマトは、枝の長さが8~10メートルにもなるというから、栽培技術は難しそうに見えた。トマトの株数は、10アールあたり2本仕立てで1240株だという。
案内してくれた経営者は以前もトマトを栽培していたが、今年5月からハイギャバトマトの栽培を始めた。「以前のトマトに比べて、栽培は難しいか」と聞くと、経営者の大島秀明さん(仮名)は「従来のやり方で8割方は大丈夫だと分かり、基本的に差はないと感じている。ただ、収量を維持するために溶液の管理、サナテックシードからの養分分析に基づく微量栄養素の補給には気を付けている」と答えた。
なぜ、以前の栽培法と大きな差はなかったのか。
