2024年7月15日(月)

Wedge REPORT

2016年9月13日

敷居の高さをいかに下げるか

 ――今年6月に社外取締役から社長に就任されたばかりだが、新しいニーズを取り込むための具体策は。

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 「若者と女性をターゲットにした取り組みを08年から展開している。女性については取り込まなければならないという危機感を持っているが、大きな流れにはなっていない。女性がゴルフをすることへの敷居が高いので、意識改革をどのように進めていくかが重要だ。例えば今まで縁のなかった女性誌にアピールするなど地道な啓蒙活動を続けることが必要で、いまはそういう(女性誌)ところまで訴えなくてはならなくなっている」

 「ゴルフのインドア練習場を東京都心の赤坂見附駅上のビルに8月にオープンした。もう1カ所10月に都内でオープンする予定だ。サラリーマンやOLが仕事帰りによって練習できるようにしてあり、好評のようだ。このように気軽にできるような練習場施設を作って、ゴルフの愛好者を少しでも増やしたい」

 ――ゴルフ場のニーズも多様化してきているが、それへの対応は。

 「昔は来場者のほとんどが同じニーズだったが、いまは来場者のニーズも多様化しているので、それに合わせたゴルフ場を作っていきたい。3、4年前に2つのゴルフ場(石岡ゴル倶楽部、習志野カントリークラブキング・クイーンコース)を競技が好きなアスリート用に改装した。コースをトーナメント仕様のよりチャレンジングにするなど上級者向けにした。一方で、コースをシンプルにしたところや女性向けのやさしいコースなど、ターゲットに合わせて戦略的に行いたい。そうすればゴルファーは安い料金につられてゴルフをするのではなく、このゴルフ場が好きだからという理由で来場してくれるようになり、価格競争を抑えることができる」

 ――人手不足が与える経営への影響は。

 「アコーディアの場合、運営しているコースはすべて会員制のため、従業員数も多い。恐ろしく人手不足の現状の中で、キャディやコースで働く従業員の確保が大変になっている。ゴルフ場はものすごく労働集約的な産業で、労働力減少のあおりをもろに受ける。自分の仕事にいかに誇りを持ってもらえるかが重要だが、名門コースといわれるところは従業員が誇りを持っているので、それなりの待遇を考えている。それでも補充はなかなか難しいのが現実だ」

▽『破綻へ秒読み始まる日本のゴルフ場』はこちら

  
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