2024年7月15日(月)

Wedge REPORT

2016年9月13日

「コース売却で資産効率を上げる」
田代祐子アコーディア・ゴルフ社長

 ――現在の経営状況は。

 「16年3月期の決算では、運営ゴルフ場への入場者数は13年度から3年連続で増えて、15年度は837万人で前年度より26万人増えた。40%を占める首都圏のゴルフ場が天候に恵まれた。入場者1人当たり客単価は少し減少したが、人数の増加などにより利益面でも想定以上を確保した。また1つのゴルフ場を買収し、2つを売却した。今後は関東・関西・中部の3大都市圏内の案件発掘を進めて、海外のゴルフ場にもターゲットを拡大する」

 ――ゴルフ場の所有と運営を分ける狙いは。

 「ゴルフ場を資産としてすべて保有していると、バランスシートが重くなり、資産としての効率が悪くなるので、14年8月に保有する133コースの内、90コースを売却するアセットライト化をして運営受託収入を得ることにした。来年3月期を最終年とする新中期計画を進めているが、運営に特化したゴルフ場の拡大とアセットライト化に取り組んでいく」

 「売却先のシンガポールに設立したアコーディア・ゴルフ・トラストはアコーディア・ゴルフが29%のユニットを所有してコントロールできる形になっており、長期的な観点から作った仕組みだ。今後は持続的な入場者数の拡大とシェアの拡大を目指すと同時に、保有ゴルフ場をバリューアップして売却を進める循環型ビジネスモデルのバリューチェーンを構築していく」

筆頭株主がファンドで短期的経営に陥らないか

 ――筆頭株主が村上ファンド率いるレノグループだが、ファンドが大株主になったことで経営の視点が短期的になる恐れはないか。

「レノグループは現在20%弱の株式を保有している筆頭株主だ。同グループから役員は派遣されておらず、ゴルフ場の経営に関してグループからの注文は今までもまったくない。ファンドが大株主だからといって、アコーディア・ゴルフの経営が短期的な経営になることはなく、あくまでアコーディアの経営基準でゴルフ場オペレーションのやるべきことを行い、企業価値を高めていきたい」

 ――韓国のファンドから買収の意向は表明されたが。

「韓国のMBKパートナーズというファンドがアコーディアを買収したいという意向を持っていることは承知しているが、それ以外何もない。MBK側からいまのところ何もアクションはない。どう対応するかは、具体的な動きがあってからだ」


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