2026年1月23日(金)

医療神話の終焉―メンタルクリニックの現場から

2026年1月23日

 Wedge ONLINEで昨年から取り上げている休職ビジネス問題は、健康保険組合関係者を中心に極めて大きな反響を頂いた。この点は、傷病手当金中の精神疾患が7万件超、総数に占める割合は件数ベースで39.1%、金額ベースで43.7%(協会けんぽ 令和6年度の現金給付状況)という事実からすれば、当然である。また、会社経営者、財界関係者、政策立案・決定者からも驚きをもって受け取られた。

休職ビジネスは働ける人から仕事や社会貢献の機会を奪う

 経営者は怒りを抱かなければならない。社員の休職は、福利厚生の問題ではない。むしろ、人事権の蹂躙である。

 「代表取締役社長」の名前がいいように使われ、その名が記された休職発令書が発行されている。その際に、社外から送られてきた根拠不明の紙切れ一枚(診断書)が、社長の判断よりも優先されているのである。

 休職ビジネスは企業を朽ちさせるにとどまらない。中長期的には、必ずや国の社会保障制度そのものを崩壊させる。


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