著者紹介

居場所作りする農業関係者 “農学栄えて農業滅…

【最終回】

自らの居場所作りに終始してきた日本の農政。農業教育においても、農業関係者の育成ばかりで、農業経営者を育成する視点を欠いてきた。

戦略なきグリーンツーリズム

顧客本位の視点が欠けている

アジアをはじめ世界の観光客からも期待を浴びる日本の風土・文化だが、農業関係者の政策は、戦略に欠けた「農村政策」ばかりだ。

農業指導事業の民営化 ヒントはオランダに

農家の技術指導・経営相談を行う「普及指導員」という制度。民間企業が行うことで技術・経営レベルを格段に上げたオランダから学ぶ。

耕作放棄地は「宝の山」 農村を娯楽施設に

各地で「市民農園」や「体験農園」が増えている。全国の耕作放棄地は、発想を変えれば、エンターテインメント施設に変えることだってできる。

「日本では農地規模拡大できない」は 真実なのか

日本の耕作規模の小ささが敗北主義にまみれる農業界の言い訳になっている。能力ある農業経営者たちの本音と、農地集約の現状とは？

高品質の日本の農産物が 海外で売れない理由

政府は農産物輸出を農政の重要テーマに掲げるが現実は厳しい。日本よりも小さな面積のオランダが農産物輸出で世界第2位になれたのはなぜか。

子供が農家を継がないのは 「儲からないから」な…

農家数の減少と後継者不足は常に問題視されているが、それは果たして「農業は儲からない」からなのだろうか。農家を継がない本当の理由とは。

TPPだけじゃない 米先物市場にも大反対　農…

再開した米先物取引に対して、猛反対する農協組織。日本はいつまで農業関係者の居場所づくりのために問題が創作されるのだろうか。

TPP反対の農業界が避ける「増収」 減反と戸…

TPP参加には、日本国内の農業改革が欠かせない。しかし、減反と戸別所得補償があるため、増収によるコスト低減がタブー視されている。

自由化しても日本のコメは 外国産に負けない

貿易自由化すると、日本のコメの9割が壊滅的な打撃を受けるという農水省。コメ農業の弱さを印象付けるこのカラクリとは？

趣味化した農家をいつまで保護するのか

総販売金額6％の農家が6割

逞しい農業経営者は確実に育っている。一方、趣味的な農家の労働生産性の低さが、日本米の品質を低下させているのだ。

育ちはじめた農業経営のプロ

国は余計なことをするな

自給率向上に固執する我が国の農業政策。そんな中でも才覚ある経営者たちが、海外生産に乗り出し始めた。彼らの成長の芽を摘んではいけない。