家電口論

2018年11月30日

»著者プロフィール
閉じる

多賀一晃 (たが・かずあき)

生活家電.com主宰

スマート家電グランプリ審査員。主催する『生活家電.com』を通じ、家電の新製品情報、使いこなし情報他を発信中。過去、某メーカーでAVメディアの商品企画を担当、オーディオ、光ディスクにも精通。また米・食味鑑定士の資格を有する。水、米、パン、珈琲、お茶の味に厳しい。

ハイセンスは、2020年10%シェアを達成できるのか?

 現在のハイセンスジャパンの売り上げは、2018年見込みで130億円。内、テレビが約60%、その他白モノ家電(冷蔵庫、洗濯機等)が約40%だそうです。2019年で180億円にのばしたい考えです。テレビは今回のA6800以外に、ULEDのテレビを2機種、また有機ELテレビを、来年2月、3月に導入する予定。白モノ家電では、エアコンを導入する考えです。

 今回のA6800は、かなりよく練られているので、若者に受け入れられると思います。2020年にシェア2桁はイケるかもしれません。

TOSHIBAブランドとの棲み分けは十分可能

 今後、東芝映像ソリューションは、開発、生産技術に力を注ぎ、TOSHIBAブランドは、売価の高い、高性能モデルに注力すると思われます。ターゲットはモノの価値が分かる高年齢層です。高年齢ユーザーの場合、東芝がどのようなブランドかは知っていますので、「サザエさん」で宣伝しなくても問題はありません。

 そして中堅の実力モデルから下をハイセンスが抑える。ターゲットは若者を中心とした、モノにはそんなにこだわらないユーザーとなると思います。しかもハイセンスは、スポーツのスポンサーを世界的に行っていますので、若者との相性も良いと思います。「ハイセンスが一番格好いい、新しいブランド」と言われる可能性は十分あると思います。

 日本市場に対するテレビのマーケット戦略としては、最も的を得ていると思います。Wブランドというのは、ともすれば共食い状態になることが多いのですが、今回はユーザーの顔が見えている分、その危険が極めて少ないところがポイント高いです。

 しかも価格のみに反応するユーザーには、レグザ エンジン非搭載の海外モデルのチューナー変更で対応することが可能と言うのも強みです。これは日本メーカーは真似したくてもできません。

 来年、テレビで一番注目を集めるのは、8Kシャープでもなく、有機ELのソニー、パナソニックでもなく、日本市場に向け本格的な活動を開始するハイセンスかも知れません。

  
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。

関連記事

新着記事

»もっと見る