社会的に大きな責任を持ちかつ影響力のある人たちにハーバードの魅力を伝え、次年度以降も新たな人材を呼び込む大学の姿勢は日本の大学も学ぶべき点が多くあると思った。HBS出身者の多くがまさに「世界を動かす」ゆえんだ。
10月下旬にボストン周辺の地域では早くも雪が降り、自宅周辺にも数センチほどの雪が積もった。私は車を持っていないが、自宅横の駐車場では隣家の人が車に乗る前に車に積もった雪かきをしていた。渡米前に「ボストンの冬はおそろしく寒いですよ」と多くの人に脅かされていたが、10月の下旬から雪が降り、気温も「最高気温が5度以下、最低気温は氷点下」という天気を実際に体験してしまうとさすがにげんなりしてしまう。先が思いやられ、どうか暖冬であって欲しいと思うばかりだ。自分の日本の感覚では1月から2月にかけての時期の体感温度で、これがもっと寒くなったらどうなってしまうのだろうと思った。
季節はずれの大雪で大混乱の東海岸
ただ建物の中はセントラルヒーティングが入るととても暖かく、Tシャツ・短パンといった夏の格好でいられる。ただ外気温との落差が大きく、温度調節をうまくしないとすぐに風邪をひいてしまうので要注意だ。盲点だったのは、暖房で室内が乾燥しているため喉をやられてしまい、加湿器が必須アイテムだということだった。こればかりは考えがいたらず、日本から持ってこなかったのであわてて家電量販店に買いに走った。
ボストン周辺だけでなく、ニューヨーク市やコネチカット州など東海岸北部で広く雪が降ったため、その様子はテレビのニュースでも大きくとりあげられていた。ニューヨークに近いコネチカット州では広範囲にわたって停電したほか、雪で動けなくなったジェットブルーという格安航空会社の飛行機の乗客が7時間も機内に閉じ込められたため、乗客は怒り心頭。翌日会社が平謝りしていたニュースは目をひいた。日本でも大雪が降ると大騒ぎになるが、米国でも季節はずれの雪が降ったりするとやはり大きなニュースになるのだなと思った。
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