故郷のメディアはいま

2012年8月29日

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・平日の朝1時間半超と土曜日朝の1時間に報道・情報系生ワイド番組『イチオシ!モーニング』を編成するとともに、平日の15時45分~19時まで3部構成のネットニュースを含むこれまた報道・情報系番組『イチオシ!』を放送中。

・週末の金曜日午前には土・日曜日にお出かけの視聴者のために「遊びスポット」「イベント」から「新商品・新サービス」などの生活情報番組をお届けする。

・平日の23時台から25時台には人気の長寿バラエティ番組に加え、チャレンジングな娯楽番組で若者を中心に視聴者を惹きつける。

・3年ぶりに制作中のスペシャルドラマ『幸せハッピー』(主演・渡辺えり)は年内に放送予定。過去同局が制作したドラマは、ギャラクシー賞や日本民間放送連盟のテレビドラマ番組部門優秀賞を受賞した実績がある。

 1990年代初めに始まった自然と人間を追うドキュメンタリー番組『人間ビジョンスペシャル』シリーズなどの紀行番組は、台湾、シンガポール、マレーシアなどで放送され、それを見た視聴者が観光に訪れるようになり、観光振興に一役買った。

 90年代半ばには、地元のFMラジオ局と共同でテレビ・ラジオ同時放送を行うとともに、インターネットの各画面をテレビ画面で紹介する番組を編成した。いずれもマルチメディア時代を睨んだ実験的な試みだった。

 さらに98年1月、独自のアナログデータ放送を開始した。同データ放送は、2006年のデジタル放送によりデジタルデータ化されたが、この間発生した自然災害やトンネル崩落事故による集落の孤立などの非常時に大活躍している。たとえば、食料や雑貨店の営業、医療機関・獣医等の診察といった生活情報の提供である。

三振してもいいからバットを振る

 なぜ、このようなほとんどのジャンルを網羅した番組編成と、通信のブロードバンド化や放送と通信の融合に象徴される「放送新時代」を意識した事業展開を実行できるのか。

 そこには、北海道財界の有力者で、道内最大の自動車ディラーの社長を兼ねていたトップの放漫経営により、ほとんど破たん状態の中からの再スタートをせざるを得なかった事情がある。

 つまり、「何が何でもバッターボックスに立ち、三振してもいいからバットを振る」=「高い視聴率を確保できるか、収益を確保出来るか、あれこれ考える前にともかくやってみる。失敗することもあるだろうが、さまざまなことに挑戦していればいくつかモノになる番組・事業が生まれる」とばかりに挑戦し続けた結果、ヒットやホームランにつながったのだ。

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