2024年12月23日(月)

Wedge SPECIAL REPORT

2022年4月6日

──そのような人材を育てるにあたって、企業が直面する課題は何か。

中原 言葉で言うほど簡単ではない。なぜなら、日本の多くの大人が既に学びを放棄しているからだ。2019年にパーソル総合研究所によって実施された「APAC就業実態・成長意識調査」によれば、勤務先以外での学習・自己啓発について「とくに何も行っていない(学んでいない)」と答えた就業者が46.3%と、アジア諸国の中で飛び抜けて高かった(下図参照)。日本における社会人の読書時間の平均が1日、わずか「6分」という調査結果もある。従業員が学びを放棄した先には、個人のキャリアの充実も、企業全体の躍進もない。

日本人の2人に1人は職場外
での学びを放棄している

(出所)パーソル総合研究所「APAC就業実態・成長意識調査(2019年)」を基にウェッジ作成
(注)アジア太平洋地域(APAC)14の国・地域の主要都市における調査モニターを対象としたインターネット定量調査 ──なぜこうした状況になったのか。 写真を拡大

──なぜこうした状況になったのか。

中原 日本人は自らの……

◇◆◇ この続きを読む(有料) ◇◆◇

◇◆◇ 特集の購入はこちら(有料) ◇◆

 
 
 
Facebookでフォロー Xでフォロー メルマガに登録
▲「Wedge ONLINE」の新着記事などをお届けしています。
Wedge 2022年4月号より
日本型人事の再構築
日本型人事の再構築

日本型雇用の終焉─。「終身雇用」や「年功序列」が少子高齢化で揺らぎ、働き方改革やコロナ禍でのテレワーク浸透が雇用環境の変化に拍車をかける。わが国の雇用形態はどこに向かうべきか。答えは「人」を生かす人事制度の先にある。安易に“欧米式”に飛びつくことなく、われわれ自身の手で日本の新たな人材戦略を描こう。


新着記事

»もっと見る