──そのような人材を育てるにあたって、企業が直面する課題は何か。
中原 言葉で言うほど簡単ではない。なぜなら、日本の多くの大人が既に学びを放棄しているからだ。2019年にパーソル総合研究所によって実施された「APAC就業実態・成長意識調査」によれば、勤務先以外での学習・自己啓発について「とくに何も行っていない(学んでいない)」と答えた就業者が46.3%と、アジア諸国の中で飛び抜けて高かった(下図参照)。日本における社会人の読書時間の平均が1日、わずか「6分」という調査結果もある。従業員が学びを放棄した先には、個人のキャリアの充実も、企業全体の躍進もない。
日本人の2人に1人は職場外
での学びを放棄している
![](/mwimgs/3/d/650wm/img_3d5dd1cd347848115062ce6d492ded8d469411.jpg)
(出所)パーソル総合研究所「APAC就業実態・成長意識調査(2019年)」を基にウェッジ作成
(注)アジア太平洋地域(APAC)14の国・地域の主要都市における調査モニターを対象としたインターネット定量調査 ──なぜこうした状況になったのか。 写真を拡大
(注)アジア太平洋地域(APAC)14の国・地域の主要都市における調査モニターを対象としたインターネット定量調査 ──なぜこうした状況になったのか。 写真を拡大
──なぜこうした状況になったのか。
中原 日本人は自らの……
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