2024年12月27日(金)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2013年12月5日

 ワシントンでは、政治家、ジャーナリストは米国政治を隅から隅まで暴露している。中国ではブラックボックスに隠されてはいるが、やはりそれ自身も問題は抱えているようである、と述べています。

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 オバマが東南アジア訪問をキャンセルした後であるだけに、東南アジア諸国の反発を予想してザカリア氏は旅行したのに対して、東南アジアの人々の関心が、米国と同時に、中国の最近の動向にあったことを発見したという、素直な印象記です。

 確かに、最近の中国の左傾化、硬直化は、普通ではありません。習近平新政権が出来た頃は、政治権力の移行に伴う権力闘争の余波かと思っていましたが、最近は、その左傾化、硬直化がかえって加速されている感があります。何らかの権力闘争の影響でしょうが、それが何かは外部からは窺い知れません。

 日本としては、見守るしかないでしょう。

 むしろ、第二期オバマ政権が、対中政策において、いわば「触れなば落ちなん」姿勢であったのに対して、6月のカリフォルニアの米中首脳会談などの機会において、中国側がそのチャンスをミスしたのは習近平の硬直した姿勢の故であった、と言えるでしょう。

 それは、日本や東南アジアにとっては、幸運だったかもしれません。もし中国が鄧小平のようなスケールの大きい人物を持っていたとすれば、米中二極支配体制がもっと進んでいた可能性もあったでしょう。

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