2024年8月30日(金)

BBC News

2024年8月30日

パリ・パラリンピックは競技初日の29日、競泳男子50メートル平泳ぎ(運動機能障害SB3)で、6大会連続出場の鈴木孝幸が金メダルを獲得した。日本勢にとっては今大会最初のメダルとなった。

鈴木はスタート直後から抜け出してトップに位置し、その後もリードを広げて48秒04のタイムでフィニッシュした。2位には1秒以上の差をつけた。

優勝を確かめると、鈴木は手を上げてガッツポーズを取り、歓声に応えた。

銀メダルはイタリアのエフレム・モレッリ、銅メダルはスペインのミゲル・ルケが手にした。

鈴木がパラリンピックで獲得した金メダルは、これで通算3個となった。3年前の東京大会では、100メートル自由形(運動機能障害S4)で金メダルを獲得。2008年の北京パラリンピックでも、今回と同じ50メートル平泳ぎで金メダルを勝ち取った。

この種目の自己ベストは、北京での優勝タイム48秒49だったが、今回それを更新した。

競技直後のインタビューで鈴木は、「日本チームとしても、パラ水泳チームとして、自分自身としても、すごくいいスタートが切れたと思います」と話した。

そして、「僕はもう21歳の自分を超えられたので、このあとの種目もどんどん超えていけるように頑張りたいと思います」と続けた。

パリ・パラリンピック公式サイトによると、鈴木は生まれつき両手両足に欠損があり、15歳から本格的に競泳の大会に出場。パラリンピックには、高校3年生だった2004年のアテネ大会で初出場し、200メートルメドレーリレーで銀メダルを獲得した。以来、すべてのパラリンピックに出場している。

鈴木は東京大会で、今回と同じ50メートル平泳ぎでの銅メダルを含め、出場全種目で計5個のメダルを獲得。6大会の通算獲得メダルは、この日の金メダルで11個となった。

(英語関連記事 Paris Paralympics 2024 medal results

提供元:https://www.bbc.com/japanese/articles/cj4xzyyvq19o


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