中国の国営メディアは19日、南部・湖南省常徳の小学校の前で車が群衆に突っ込んだと伝えた。
死傷者については不明。国営メディアは「数人の児童と大人が負傷し、地面に倒れた」と報じている。
病院には数人が搬送されているもよう。
現場では、白いスポーツタイプ多目的車(SUV)を運転していた人物が、保護者や学校の警備員らによって取り押さえられ、警察に引き渡されたという。
中国のソーシャルメディア「微信(ウィーチャット)」の個人アカウントに投稿された映像には、児童数人が地面に横たわっているほか、かばんを持ったパニック状態の児童たちが現場から逃げ出す様子が映っている。
中国では無差別に群衆が襲撃されたと思われる事件が続発しており、この事件はこの1週間で3件目。
南部・広東省珠海のスポーツ施設で11日夜に車が利用客らに突っ込んだ事件では、少なくとも35人が死亡した。16日には東部・江蘇省の学校で、刃物による殺傷事件があり8人が死亡した。
ソーシャルメディアでは、「社会への報復」という社会現象について議論されている。これは、個人が抱える怒りや恨みを他人に向けて攻撃する行動とされる。
(英語記事 Car driven into crowd outside primary school in China)