パレスチナ・ガザ地区で戦闘を続けるイスラエルとイスラム組織ハマスが、段階的な停戦と人質解放に合意したと、交渉を仲介するカタールとアメリカが15日、発表した。
多くのパレスチナ人や、イスラエル人人質の家族らは、停戦合意の知らせに歓喜した。負傷者や人質の状態を心配する声も聞かれた。
ハマスは2023年10月7日、イスラエル南部に前代未聞の攻撃を仕掛け、約1200人を殺害。251人を人質に取った。イスラエルは直後に、ハマス壊滅を掲げてガザでの軍事作戦を開始した。
ハマス運営のガザ保健省は、イスラエルの報復攻撃で、ガザではこれまでに4万6700人以上が死亡したとしている。また、約230万人のガザ人口の大半が家を追われ、広範囲が破壊されている。
イスラエルによると、94人の人質が今もハマスに拘束されている。そのうち34人はすでに死亡したとされる。