2024年11月21日(木)

チャイナ・ウォッチャーの視点

2009年10月8日

 かつて、世界に広がる植民地を「日の沈まぬ国」と誇った大英帝国でさえ、時代につれ、植民地経営が重荷となっていった。また、かつてわが国は、中国大陸での権益をめぐってアメリカと利害対立を起こし、戦争へと進んだ。

 アフリカでの権益争いがエスカレートすれば、中国の自滅を招く。あるいは、中国と欧米連合の激突へと発展する。そんな未来がないともいい切れない。そして、広州の事件が物語るとおり、アフリカの人々は、アジア諸国からの経済難民のようにおとなしくはない。

 中国は今後、内と外からの「アフリカリスク」に苦しむことになりはしないか。昨今のニュースはそんな予感さえ漂わすものに見えてくる。

■変更履歴
・記事掲載当初、2ページ目に「中には07年、スーダンで、中国石化集団~」とあったのは、正しくは「中には07年、エチオピアで、中国石化集団~」でした。お詫びして訂正します。該当箇所は修正済みです [2009/10/19 9:42]
・記事掲載当初、3ページ目に「~中国人管理者が発砲、46人ものザンビア人が射殺されている。」とあったのは、正しくは「~中国人管理者が発砲、6人のザンビア人が射殺されている。」でした。お詫びして訂正します。該当箇所は修正済みです [2009/11/20 15:15]

 

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