2024年7月14日(日)

易経に学ぶリーダーシップ

2016年10月15日

易は象からも物事をみる

 では、冒頭に掲げた卦を見てみましょう。これは「剥」(はく)と呼ばれる卦です。

 易では、6本の━と--の形(象)からもイメージを得て占います。剥は下から第5の位までが陰爻、第六の位だけに陽爻があります。これは、下から崩れ、剥がれ落ちていくときにあって、一番最後に大きな木の実が残っている象(かたち)を表しています。

 さらに易では、陰と陽で1年12カ月の季節の変化を表すことがあります。これを消息卦といいます。消とは陽が衰え陰が盛んになること、息とは反対に陰が衰え陽が盛んになることです。
旧暦の11月から下から順に陽爻が増え、4月ですべてが陽(注1)となり、5月からは逆に下から陰爻が増えてきます。そして10月ですべてが陰(注2)となります。9月はまだ陽が一つだけ一番上に残っている時で、象で表せば(注3)、卦でいえば「剥」になります。

 剥の卦の象を見ると、15年前にアメリカで起こった9.11同時多発テロ事件が思い出されます。崩れ落ちるビルの姿が、「剥」をイメージさせるのです。


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