2022年12月8日(木)

実践者・中村龍太が考える「カシコイ副業」

2018年2月16日

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中村龍太 (なかむら・りゅうた)

複業家・ポートフォリオワーカー

1964年広島県生まれ。大学卒業後、1986年に日本電気入社。1997年マイクロソフトに転職し、いくつもの新規事業の立ち上げに従事。2013 年、サイボウズとダンクソフトに同時に転職、複業を開始。さらに、2015 年には NKアグリの提携社員として就農。現在は、サイボウズ、NKアグリ、コラボワークのポートフォリオワーカー。2016年「働き方改革に関する総理と現場との意見交換会」で副業の実態を説明した複業のエバンジェリストとして活躍中。

日常の働き方は?

 一番時間を割いているサイボウズは火曜日~金曜日の週に4日間。主に、キントーンというソフトウェアのサービスのユーザーの用途開発をしている。サイボウズ以外のNKアグリやコラボワークの仕事は、土曜日~月曜日の週3日間に割り当てている。但し、がっちり、その曜日に決められているわけではなく、複業日である月曜日にサイボウズの仕事が入ることもあるし、その時はサイボウズの出勤日にNKアグリの仕事を入れてバランスを取ることをしている。もちろん、その反対もある。

 その時、社員全員とチームワークができるように、グループウェアで複業のことを共有することが大切だ。秘密情報でない限りは、複業先の予定を公明正大に共有していることで、「あいつ、複業先で何をしているんだろう」等の無駄な憶測が飛び交うことなく、社員との信頼関係が築けることを学んでいる。

 更に、1日の中の働き方……月曜日、人参の畑でNKアグリの仕事をしていたとき、朝10時頃からの30分間、休憩を入れる。その時にサイボウズのグループウェアのアプリをスマホで見たら僕にメッセージが入っていた。簡単なことであれば、その場で返信をする。その反対もある。

 このように、その日が、本業の勤務日ではない時にでも、本業の仕事をする。正に、スマホのアプリで有名なLINEで、複数のLINEのグループを持っていた時に、AのLINEグループを開けば、Aの集団の時間だし、BのLINEグループを開けばBの集団の時間である。意識的に脳を切り替えているわけではなく、自然に返事を書くように振舞っている僕がいる。これが、僕の複業のリアルだ。なぜ、そうできるのか?

 一度は、時間で評価されているのではなく、成果で評価されている点だ! と思ったものの、サイボウズでは社外の市場性と社内の信頼度、NKアグリの場合は、業務の時間で給料が決まっていることをみると、そうではなさそうだ。自分が期待する時間で、できそうなことと、会社に期待されている時間内での成果物のバランスが上手く取れているから……。僕は、極論、労使双方に納得できる「時間管理」か「成果管理」、または、他の管理手法があるだけで、単に“決め”のようにみえる。

Gearstd/iStock

プライベートの時間はとれているのか?

 この質問には、プライベートの時間とは何か? と質問を返したことを思い出す。プライベートの時間が、家族や友人と話をしたり遊びにいったり、一人でTVを観たりしている時間のことを言うのであれば、“とれている”と答える。だだし、業務時間外や土日がすべてそういう時間かというとそうではない。プライベートの時間の定義を、自分の好きなことをしている時間だとすれば、本業、副業を通して、僕の場合は、業務時間外や土日を超えて十分にその時間を充てていると言える。

 ただ、好きだからと言えば何をやってもいいのではなく「マルチタスクによる脳へのストレス」には十分注意する必要はありそうだ。僕の場合、一週間に4つの会社をもったときは、そのバランスを崩してしまった。夢中になると仕事を受けてしまう可能性が大きいということだ。

 そのためには何をしなければならないか。家族や会社の上長や同僚などに仕事をなるべくオープンにしておくこと。自分では気がつかないが他人にはわかるもの。そのアドバイスを聞くスタンスを持ち仕事量・質を調整すること。僕の場合は、3か月でその組み合わせを修正した。やばいと思って、すぐに辞められるのも複業の良さだ。

  
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