同じく長岡市出身の女優には星野知子がいる。地味な作品だが「やがて…春」(1986年)という児童映画がすぐれたものだった。
大高洋夫は長岡市生まれ。「金融腐食列島」(1999年)や「県庁の星」(2006年)などで堅実な演技を見せている。
高橋克実は三条市生まれ。テレビの仕事が多いが映画でも「西の魔女が死んだ」(2008年)などに出ている。
かつて活躍した監督では佐渡出身の関川秀雄がいる。代表作は「日本戦歿学生の手記 きけ、わだつみの声」(1950年)。原爆の惨禍をナマナマしく表現した「ひろしま」(1953年)も力作だった。
「海軍兵学校物語 あゝ江田島」(1959年)や「あゝ零戦」(1965年)などの戦記もので知られる村山三男(1920~78年)は現在の柏崎市の出身である。
豊栄市(現新潟市)出身の月岡貞夫は今日のアニメーションの隆盛の基礎となった1960年代はじめの頃の東映動画をリードしたアニメーターで、アニメーションの発達を語るときには外せない監督のひとりである。「新・天地創造」(1970年)その他の傑作がある。(次回は熊本県)
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