“熱視線”ラグビーW杯2019の楽しみ方

2019年9月19日

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ゴールポストも設営され準備が整う横浜総合国際競技場

 ラグビーW杯の開幕を明日に控え、開催12都市では会場設営やボランティアのトレーニングなど準備が大詰めを迎えている。決勝を含む7試合が行われる横浜国際総合競技場に19日午後に立ち入ると、ちょうどゴールポストの設営の真っ最中だった。従来のポール高さは14メートルだったが、W杯仕様に3メートル足りず、新調されたものだ。グランドも元々は天然芝だったが、激しいスクラムやモールが繰り返されても良好な状態を保つために、天然芝と人工芝を組み合わせたハイブリット芝が敷きなおされた。座席は大柄な外国人のファンでも通りやすいように全7万2000席を跳ね上げ式に変更され、ネーミングライツを持つ「NISSAN」の文字は大会期間中カバーで覆われることになる。横浜ではナイトゲームも予定されているため、8K、4K放送に耐えられる照度が求められるため、照明もLED化された。

ハイネケンの野外バーにはスクリーンも設置される

 スタジアムの外に出るとスポンサーブースが設営されるが、ひときわ目を引くのがハイネケンの野外バーだ。ラグビーファンのビール消費量はサッカーファンの6倍ともいわれ、試合の前から観客がグラスを傾けるスペースとなる。2002年のサッカーW杯の際は、フーリガン対策のため、ゲームの後半になるとビール販売を控えることもあったようだが、今大会では「ビールを切らすな」が運営側の合言葉となっている。

 横浜ではこの日ボランティアの最終のトレーニングも実施された。横浜では1500人のボランティアが大会を支える。その一人、重田和男さん(77歳)は、日産スタジアムで年間40を超えるスポーツイベントのボランティアスタッフとして活動する17年のキャリアを持つベテランだ。「外国人から声をかけられてもひるまず笑顔を心がけ、身振り手振りで案内したい。何よりも大会を楽しみたい」と意気込む。

スポーツボランティアのカリスマ

ボランティアもいざ出陣
スタッフをサポートする安田さん

 スポーツボランティアのカリスマといわれる安田十四雄さんは御年88歳で最高齢だ。安田さんは1998年の長野五輪・パラリンピックでは3カ月間現地に入り活動し、99年には重田さんが活動するボランティア組織を立ち上げ、2002年のサッカーW杯やJリーグの試合などを通じてボランティアを育成してきた。「7万人が押し寄せる会場は想像を絶しますよ。初めての人が多いので、迷子にならないように案内を頑張ってもらいたい」と今大会ではボランティアスタッフをサポートする役回りだ。とはいえ、会場を巡回するため1試合で2万5000歩に達するというから、まさにプレイングマネージャーである。

 大会期間中は全12都市で1万3000人がボランティアとして活動するが、その63%が英語を話せるという。ラグビーW杯は東京五輪・パラリンピックの試金石ともされており、ボランティアの活躍にも注目が集まる。12会場、48試合の熱戦を支えるスタッフたちの戦いも間もなくキックオフを迎える。

  
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