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2021年9月1日

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東京パラリンピックは31日、自転車ロード女子タイムトライアルC1-3があり、杉浦佳子(50)が金メダルを獲得。日本のパラリンピック史上、最年長の金メダリストとなった。陸上男子1500メートルT11では和田伸也(44)が銀メダルを勝ち取り、今大会の獲得メダルを2個とした。

パラリンピック自転車競技で日本女子が優勝したのは、この日の杉浦が初めて。

ロードタイムトライアルC1-3(運動機能障害)決勝は、富士スピードウェイ(静岡県小山町)で開かれた。選手たちは、1周8キロのコースを2周する16キロでタイムを争った。

杉浦はスタートから飛ばし、8キロを12分44秒69で通過。トップのタイムを出した。後半もスピードに乗った走りを続け、25分55秒76でフィニッシュ。銀メダルを獲得したアンナ・ベク(41、スウェーデン)に23秒近い大差をつけて優勝した。銅メダルはページ・グレコ(24、オーストラリア)がつかんだ。

宣言どおりに

日刊スポーツによると、杉浦は薬剤師として働きながら、トライアスロンの大会に趣味で参加していた。5年前、ロードレース中に転倒。高次脳機能障害と右半身にまひが残った。

2017年にパラサイクリングに転向し、同年の世界選手権タイムトライアルで優勝。2018年の世界選手権ロードレースも制した。

今大会は、25日に伊豆ベロドローム(静岡県伊豆市)であったトラック3000メートルパーシュートC1-3でもメダルを狙ったが、予選で敗退。「ロードでみてろよ、という気持ちです」と話していた

その言葉どおりに雪辱を果たした杉浦は、「ゴールの向こうには栄光が待っていると聞いていたので、自分はただ栄光に向かって走ろうと、全力疾走しました」と、レース時の心境を語った。

そして、「最年少記録って二度とつくれないけど、最年長記録って作れますよね、またね」と、今後も見据えてコメント。その直後、「あ、やばい、また調子に乗ってすごいこと言っちゃった」と笑った。

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最後の直線で接戦に勝つ

オリンピックスタジアム(国立競技場)であった陸上男子1500メートルT11(視覚障害)決勝は、エウチン・ジャッキス(29、ブラジル)がハイペースの走りで終始リード。2位集団との差をぐんぐん広げ、3分57秒60の世界新記録で金メダルを勝ち取った。ジャッキスは27日の男子5000mT11に続き、2個目の金メダルを手にした。

3大会連続出場の和田は、中盤で2位に順位を上げ、そのまま終盤へ。ラスト1周でフョードル・ルダコフ(27、ロシア・パラリンピック委員会)が追い上げ、最後の直線で差を詰めたが、和田が逃げ切った。タイムは4分05秒27の日本記録だった。

和田は男子5000mT11で銅メダルを獲得しており、今大会のメダルはこれで2個目。同じレースで銀メダルを勝ち取った唐沢剣也(27)は、この日は4分08秒84で4位だった。

和田はレース後のインタビューで、「このままペースを上げれば2位で入れると思っていた。抜かれることは、失速しない限りないなと思って、必死でスパートした。ガイドの(長谷部)匠の声も聞きながら、冷静にゴールできました」と語った。

提供元:https://www.bbc.com/japanese/58390790

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