何かを「追加する」よりは「減らす」ことを考えがちなのがダイエットです。でも、そうではなくて1日の食事の「量と栄養バランスを意識」することが大事なのです。
具体的には、「麺」「チャーシュー」「たまご」「ネギ」「きくらげ」「もやし」など具材の分類と、それがどれくらいの量なのか、ということです。ここで注意するのは、ラーメンが「3つの食品群が揃っていないから、(麺の)量が多いから、(野菜が)少ないから、食べられない」ということではないこと。ラーメンを食べたいなら、「1日の食事」で考えることが必要なのです。
着丼したラーメンをながめると、すでに1日分の半分以上の穀類(麺)の目安量をとってしまいそう、ということもしばしば。もし、朝にすでにごはん(コメ)をしっかり食べたなら、麺を半分残す、というのも手かもしれません。夜は控えめにする場合なら、麺を全部食べるもよし。それは1日で考えることが基本だから、自分で決めることなのです。
さらには1週間のうち5日は量を考えて食事をとるけれど、残りの2日は自由にしてOKな日、と考えています。その自由な日の1日であれば、あれこれ考えずに食べても問題がないのです。
私たちの本では、1日の食事のなかでコントロールするだけでなく、3日間、1週間でコントロールする方法を提案しています(【外食、コンビニ食でもダイエットできる!】メニューを選べない会食を乗り切る「3つの考え方」 参照)
モデルだってラーメンを食べる
基本的に、ラーメンは「エネルギー量が高い」ということ以外に、料理の構成要素として「穀物(麺)の量が多い」「野菜が少ない」や「肉(タンパク質のもの)が少ないまたは多い」「スープが脂っこい(脂肪過多)」、さらには「食塩含有量が高い」食品です。管理栄養士として原則論を述べれば、エネルギー過剰になりやすく、また浮腫(むく)みやすいラーメンは「そもそもダイエットに適さない食品である」と言わざるをえません。
しかし、ダイエット中ではあってもラーメンを食べたい日だってあることもとてもよく理解できます。世界的に活躍されているモデルの冨永愛さんのインスタグラムでもラーメンを食べている様子がみられます。
「毎日」ラーメン屋さんに通って身体を健康的に保つのは、難しいと想像がつきます。でも食べるか食べないか、またどのように食べていくかはみなさん個人個人で決められます。私たちは、食べたい人のために、その考え方を提案しています。