2024年12月5日(木)

研究者と管理栄養士が考えた「最強の食事戦略」

2024年11月17日

 ちまたには、健康づくりやダイエットに関する情報が氾濫しています。たとえば、特定の食材や食品であったり、健康食品やサプリメントに出会ったりします。これらは流行を繰り返してきましたが、それらで「真に健康になった人」は果たしているのでしょうか。
 筆者のひとり(堀口)は、たまたま両足を骨折して入院生活を送った3カ月間、栄養のバランスとエネルギー量(カロリー)が管理された食事をとり、3食しっかり食べていたにもかかわらず自然と体重が減りました。この食事を普段の食生活で再現しようと、管理栄養士(平川)に相談したことから、この「食事戦略」が生み出されました。本コラムではその考え方や実践法を紹介していきます。
*本記事は『最強の食事戦略』(著;堀口逸子・平川あずさ、監修:津金昌一郎、発行;ウェッジ)をもとに執筆されたものです。記事の内容と連動する書籍の該当箇所を最後に<参考>として紹介します。
(kuppa_rock/gettyimages)

ダイエット中だって会食はOK

 新型コロナウイルス感染症の流行も落ち着き、会食の機会が増えている方も少なくないのではありませんか。何を自分で食べるか選択できる食事とそうでない食事があり、食事を選択できないことがダイエット中にストレスになることがありました。

 「毎食を管理する」のは、入院以外では難しいのではないでしょうか。ただ、自分で調理をしなくても、中食やひとりでの外食では食事選択の自由度があります。自分の健康のために食べるものを選ぶ基準は何でしょうか。

 選択できない食事の問題は2つです。食材とその量、いずれも食べ終わるまでわからないことです。気の合う仲間とではない仕事上のお付き合い等でのいわゆる会食では、そのようなことが起こるということ。それではどのように対処すればよいのでしょうか。3つの考え方があります。

1回、1日の食事だけで考えない

 私たちの著書では、食事を1日分で考える他に「3日」や「1週間」といった単位で考えることも提唱しています。なぜなら、食事が私たちの身体に反映するのに、2日程度、また目に見える変化には1カ月程度かかると言われているからです。

 1日が終わってから、3つの分類(「【朝ごはんを食べなくても健康になれる!】食事を1日の量で考える管理法」、または『最強の食事戦略』第2章1項参照)の各々が多かったのか、少なかったのか、記憶に頼りながら厳密にではなくても考え、その翌日から数日かけて、調整していく方法があります。調整は、食材の分類と、それぞれの量(g)がある程度わかっていれば可能になるのです。目分量での計測を鍛えることによって、ある程度の量がわかるようになります。


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