2024年12月22日(日)

研究者と管理栄養士が考えた「最強の食事戦略」

2024年10月27日

 ちまたには、健康づくりやダイエットに関する情報が氾濫しています。たとえば、特定の食材や食品であったり、健康食品やサプリメントに出会ったりします。これらは流行を繰り返してきましたが、それらで「真に健康になった人」は果たしているのでしょうか。
 筆者のひとり(堀口)は、たまたま両足を骨折して入院生活を送った3カ月間、栄養のバランスとエネルギー量(カロリー)が管理された食事をとり、3食しっかり食べていたにもかかわらず自然と体重が減りました。この食事を普段の食生活で再現しようと、管理栄養士(平川)に相談したことから、この「食事戦略」が生み出されました。本コラムではその考え方や実践法を紹介していきます。
*本記事は『最強の食事戦略』(著;堀口逸子・平川あずさ、監修:津金昌一郎、発行;ウェッジ)をもとに執筆されたものです。記事の内容と連動する書籍の該当箇所を最後に<参考>として紹介します。
ある日の同僚(拙著『最強の食事戦略』の読者でもある)のランチ(筆者の同僚が撮影)

本当に野菜は不足していませんか?

 生活習慣病などを予防し、健康な生活を維持するための厚生労働省による「健康日本21」(第二次)では、「野菜類を1日350グラム(g)以上食べましょう」と目標を掲げています。「量を示した目標」ですが、皆さんは野菜の摂取量を実際に量ったことがありますか? なんとなく、「とにかくたくさん食べればいい」のだと思っている人も多いのではないでしょうか。

 料理を選ぶとき、「野菜があればヘルシーだ」と思っている人は少なくないです。でもそこが“ダイエットの落とし穴”かもしれません。

 先日も職場で『ヘルシー野菜の●●~」や『●種類の野菜の●●」という商品名に惑わされている同僚に遭遇しました。実際には野菜よりも濃縮果汁が多い飲料であったり、緑色やビタミンカラーなどの色味が目立つ食材で、野菜を摂っているかのような錯覚を起こさせる食品もあります。

 また、あるイベントでは、幼児に食べさせる野菜について質問がありました。大人(親)がヘルシーだと思っている野菜がブロッコリースプラウト(かいわれ大根のようなブロッコリーの新芽)であり、お子さんにもそれを毎日食べさせていました。「健康に気をつけているから大丈夫ですよね」とおっしゃっていました。

 

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