2024年10月28日(月)

研究者と管理栄養士が考えた「最強の食事戦略」

2024年10月27日

 ブロッコリースプラウト自体は悪い食材ではないのですが、お皿にフワッと盛り付けても、重量はそれほど多くはありません。それ以外の野菜を食べていないのであれば野菜不足になる可能性があるし、毎日ブロッコリースプラウトばかりだと栄養成分的に偏る心配もあるとお話しました。 

 加えて、“旬の野菜”という言葉があるように、同じものばかりではなく、季節の野菜を食べる経験も大切だということを伝えました。

見た目ではわからない野菜の量

 このように、「よく耳にする健康情報に惑わされたり」、「健康に良いといわれる野菜を摂っているから大丈夫と考えて結果的に偏ってしまったり」することはよくあります。野菜の種類を気にする前に、1日あたりの量に気をつけることです。(私たちの本の中では調理前の生の状態での重量で300g以上がとれていれば合格と考えています)

 以下の写真の野菜の量はどれくらいなのかわかりますか。

コンビニのサラダと塊の野菜。野菜は、千切りや薄切りにすると同じ重量でも多く見える(筆者撮影)

 じつは、二つの写真の野菜は同じ重量なのです。一般的に、生野菜は量が多く見えても、実際の重量はそれほど多くはないのです。野菜は火を通すとかさが減るので、加熱野菜の方がたくさんの量を食べることが可能になります。

 こうした生野菜と火を通した野菜のかさの違いを知ることで、野菜の取り方のバリエーションも増えますし、量を適切に取ることもできる工夫を凝らすことができるようになります。

※<参考>『最強の食事戦略 研究者と管理栄養士が考えた最終解答』
第2章 古くて新しい「痩せる」食生活実践法
①新・3色食品群と食べる「量」で食事改革(89頁)
最強の食事戦略 研究者と管理栄養士が考えた最終解答
堀口 逸子:著 ,平川 あずさ:著 ,津金 昌一郎:監修
1,650円(税込み)
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