絵と箇条書きの羅列、表が格好よく配置されていると良い資料のように感じる今日。バブル前の社会人の先輩方は、みな共通して高い文章力を持って、ビジネスをまとめていた。今こそ取り戻すのはこの文章力であり、また長年なぜかおろそかにされているPCスキルの見直しであろう。
クラウドも使う時代、過去の資料との差異はPPTでも過去のデータベースから出すことができる。計画どおりであれば、何も新しく資料とすることもない。差分はなんなのか、なぜその方針決定をするのかは、3行の文章で済むのかもしれないのに、格好をつけるためか20分もの説明時間があり、一つ一つイベントとしてこなすので各社の経営者は大変である。官僚を持ち上げるわけではないが、まだまだ霞が関には作文をさっと終えて、その要点1枚で大臣、局長を回るコミュニケーション・スピード力がある。
論点は文章で明らかにすべきである。日本は岐路にあるが、TPPもエネルギー問題も論点をまとめれば、個人がそれぞれどう判断するかはもっとわかりやすくなるはずだ。
■「WEDGE Infinity」のメルマガを受け取る(=isMedia会員登録)
「最新記事」や「編集部のおすすめ記事」等、旬な情報をお届けいたします。